阿部side
俺はゆっくり話し始める。
『俺は佐久間と付き合ってた時期はある。確か…3年前ぐらい』
目黒はゆっくりと聞いてくれる。
阿部「二人とも仲がよかった。けどちょっとすれ違いがあって…」
自然と涙が出てきた。
懐かしい思い出。楽しい思い出。
たくさんの思い出がある。
別れたのは、ほんのちょっとした事
しごとの事でお互いを苦しめてある日爆発した。
まだ大好きだった。
けど言えなかった。
そこから1ヶ月間は一切話さなかった。
また自然に
話すようになったけど……
『この事を目黒に言ったら嫌われるかなって』
その瞬間目黒は俺を抱きしめた。
目黒「阿部くん。俺は何があっても阿部くんが好きですよ。」
抱きしめたまま時間は流れた。
改めて目黒の愛を感じる。
離されたと思うと目黒は俺にキスをして
目黒「さっきの消毒ね」
と言った。
目黒「でも今日は俺を心配させたからもう少し」
俺をソファーに押し倒して、目黒が何回もキスしてくる。
何回も何回もずっと……
♡」20
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!