3人でタクシーに乗っている。
阿部くんはまた寝てしまって佐久間くんが俺に話しかけてくれた。
佐久間「めめってさ……やっぱりいいや(笑)ごめん」
『なんですか?気になります。』
佐久間「いいの。いつか分かるからさ」
『そうですか……分かりました。』
佐久間「めめさ、また今度一緒に阿部ちゃんと3人でどっか行かない?」
『いいですか!?行きたいです。』
あべさくと行ける。めっちゃ嬉しい。
どんな格好がいいか考えておかないと……
佐久間「めめ。どこ行きたい?」
海?山?夜景?アスレチック?神社?
色々頭に浮かぶ。
最終的に俺は……
『駄菓子屋さん。』と答えた。
佐久間「めめ面白くいね。わかった。スケジュール立てとくね。」
『ありがとうございます。』
タクシーに乗って15分。
佐久間「めめ。ごめん俺ここだからさ阿部ちゃんよろしく」
『任してください。』
佐久間くんはタクシー代を置いて
タクシーからおりた。
阿部くんの家を聞かないと……
『阿部くん。家ってどこですか?』
阿部「そこ」
指さしたのはあるマンション。
俺もここなんだけど……
『ここですか?』
寝かけてる阿部くんにどうにか聞いて
もう一度確認した。
『阿部くん行きますよ。ありがとうございました』
タクシーの運転手さんにお礼を言って
マンションへ向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。