第2話

中3・3月
1,001
2020/04/07 11:18


お兄ちゃんは奇跡的に助かった。






ただ、もうサッカーや水泳は出来ないらしい。










そしてお兄ちゃんは、私たち家族に話してくれた。



学園の、理事長の息子率いる3人に選ばれてしまったと。






その3人は何ヶ月かに1度適当に人を選び、その人をターゲットにいじめを始める。





いじめの対象は1人で、それをいじめるのは全校生徒。
























そのいじめはお兄ちゃんがかなり耐えた続けてきたことで悪化し、5ヶ月も続いていたと。








今回の飛び降りは他の生徒に急かされた、もう自分も頑張ったから自殺しようと思った。と。
お母さん
転校、しましょう。
お父さん
そうだな、いいか?
오빠
うん、せっかく入学できたのにごめん。
お母さん
それから、あなた……残念だけど、志望校、変更しましょう。そんな学園に入学させるのは……嫌よ。
You
You
お母さん、






私は悔しかった。お兄ちゃんの悔しさや、悲しさを、何も晴らせないのが。




今もきっと、いじめのターゲットを決めて追い詰めて、ゲラゲラ笑っていると考えると、




どうしても。





私は運動は人並みだが、外で遊ぶのはあまり好きではない。




そのかいあって、家に籠って勉強ばかりしていた。







そう。



私もあの学園から、特待生として呼ばれていた。







お母さん
まさか、
You
You
私はあの学園に入るよ
お父さん
あなた、兄をみてもまだそんなこと言うのか
You
You
お兄ちゃん、何も仕返しできてないじゃない、悔しいじゃんこんなの、いじめてきたヤツらの思い通りになって、私が、復讐する
오빠
あなた……そんなの、僕は望んでないよ




そう言いながら涙を流していた。








知っていた。




全校生徒を敵にしたことがあるお兄ちゃんが、今までどれだけ辛くて、悲しくて、逃げ出したかったか。







妹に、同じ目にあって欲しくないよね。







You
You
でもね、私さ。悔しくてたまらない。嫌なんだ。このまま終わるの。ダメだと思ったら、すぐ辞めるから。お願い。
お父さん
……
You
You
大丈夫。私は、強いから










絶対に許さない。
























もう苦しむ人がでないよう。










絶対そのいじめ無くしてやる。

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