第28話

私が格好いいのは当たり前
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2021/10/10 00:15
「万次郎」


「よぉ、あなた。迎えに来た」


「はぁ??帰る気ありませんけど?」


「そっちに戻す気もないけど?」


「チッ……」



万次郎とのバチバチと火花散るにらみ合いの最中。

万次郎の後ろからものすごい勢いで走ってきた誰かにタックルされる。屍たちを思いっきり踏みつけながら。強すぎてぐぇって変な声でたんですが??



「あなた~………彼氏作った??ねぇ、あなた??俺のだもんね?彼氏とか作ってないよね?てか、男どこだよ……全員殺す…」


「おーい、カズちゃん。メンヘラになってる。あと、殺したらカズちゃんのこと嫌いになるよ」


「!!?だ、だめっ!!しないから!!嫌いにならないでぇあなた~…!!」



メンヘラでも、カズちゃんの扱いは簡単だから。
かわよい子め……


金のメッシュが入ったウルフヘアーを撫でる。ちなみにこれは私が染めました。どうにかして、あの似合ってないリーゼントをやめてもらおうと思いまして。
それで、やけくそになって私が染めるから髪型変えよ!って言ったら次の日にはもう変えてきた。
カズちゃん…あんなに渋ってたのにどうしたのよと聞いたくらい。




「あと、私がカズちゃんのなんじゃなくて逆ね。カズちゃんが私の。私は誰のものでもないのよ~」


「っ!!俺、あなたの命令なら何でも聞くから!!

あ、そうだ……こいつらあなたに喧嘩売ったんだ……殺らないと」



あーあ、カズちゃんが……

すでに死んでる奴等を嬉々としてボコりにいった

まぁ、いいでしょ

あの子、言っても聞かないときは聞かないから



殺しそうになったら止めるけど。




「あなたさんっ!!」


「おー、千冬~」


わしゃわしゃと金色の髪を撫でれば、ぶんぶんとあるはずのない尻尾が見えた。さすが千冬ワンコ。

千冬は何故かあの場地に懐いた可愛いワンコ。

何故?場地??


まぁ、確かに場地は仲間思いだし。いい奴だけど。

本人には絶対に言わないけどな!調子乗られても困る。






「「「あなた姐さん!お疲れさまです!!」」」




「うん、お疲れ。でもちょっと静かにしようね」


そういえば「うっす!!」と返事された。

てか、東卍勢揃いじゃん

何しに来てんの????





「私、眠いから戻ってい?」


「えー……まぁ、明日来ればいっか?」


「いや来んなよ」









「じゃ!また明日な!」

「だから来んなって!!」


「真一郎たちにも言っとくな~」




「なっ?!言うな馬鹿!!!」


バイクをふかして走り去っていく集団。ちなみに、雑魚どもは下の子達が一生懸命運んでくれた。ありがとね


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