第46話

乙女の顔ですけど??
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2021/11/15 08:49
鼻につく、酷い匂いで目が覚めるという最悪の目覚めの中、瞳だけを動かし辺りと自分がおかれている状況の確認をする。

どこかの倉庫か……?

薄暗い…おそらく倉庫に寝転がされている。



は??何、こんなくそ汚いところに寝転がせてる??



馬鹿か

死にてぇのか



あぁ…死にたいんだったな

私に手出すくらいだし。死に急ぎ野郎め

 

1つしかない窓……というか、たぶん古すぎて空いた穴から光が差し込むくらいで、ほとんど光はない。


背中側で手首を縄らしきもので縛られている。
足は動くから取り合えず頑張って体を起きあげる。

え?てか何で足縛ってない??

逃げれるけど


まぁ、逃げませんけどね



取り合えず上体を起こして、体育座りに座り直す。



人いないし。何してんの?馬鹿なの?脳みそ空っぽ?


どうぞ、逃げてくださいって言ってるようなもんじゃん



いろいろと詰めが甘すぎて笑えてきた







「あ、起きた」




どこにいたお前

フードを被った小柄な男。さっきまでの大柄な奴はどこに行った。もしかして、こいつが大将?


えー……万次郎サイズじゃん





「華紅羅の残党が何かよう?」


「ははっ、気づいてたんだ?流石だね!」


いや、お前ら同じ刺青してるやん。しかも目立つ首元に。
すぐに知られたくなかったらハイネックでも着とけよ。

同じとこにいれてるカズちゃんはたまにそうしてるけど?!なんせ、カズちゃん良い子だから!!



「で、何の用?私、忙しいんだよね」


「こっちに寝返るつもり、ない?」


「は?あるわけないでしょ」


誰が好き好んでやりたい放題してるとこに行くかって。こっちは知ってんだぞ。お前らがどんなことしてたか。



「東卍に消されてから、俺ら大変だったんだよね」

「自業自得じゃない?そっちが一般人に手出したのが悪いでしょ」

「チッ……良い子ぶってる東卍が……」



豹変すんなよ、怖いな


「まぁ…いい。お前がこっちに寝返らないなら……お前を潰す」



そんな恋人を寝とるみたいに言わないでよ。


バシッと頬をグーで殴られる。


いやいや、お前…乙女の顔ぞ??

どんな神経してんの。



「やり返してみろよ!」



はい、いっぱい出てきた~


けどこっちは下手に動けないんだよ。仁花ちゃんがちゃんと学校に行けた確信もないし。もしものことを考えたら大人しくしてる方が得策。

あと、まぁ殴られ慣れてるんで





だーれかさんのせいで

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