私たちが中学に上がって、友達が増えた。
もともと幼馴染みの場地
万次郎と友達になった堅
堅繋がりで友達になった隆
場地と同じ中学で友達のカズちゃんとパーちん
それに私と万次郎を含めた7人で集まることが多かった
そんな時
「カズちゃんが黒龍ともめてる?」
黒龍は真一郎の時代にはまともなカッコいい不良グループだったものの、現在ではなんでもありの極悪集団
万次郎は、真一郎が作った黒龍をそんなものに変えてしまったことにぶちギレていた
後に聞いた話だが、変えてしまったのは私たちに会う前のイザ兄らしい
まぁ、私たちにあってからすぐやめたから、数ヵ月だけだったらしいけど。それを継いだ9代目が、そのまんまらしい。
「黒龍はもともと潰す予定だった。だから、大義名分がほしい」
「ならさ、暴走族作れば?うちらで」
「は?」
私の発言にポカンと口を開ける万次郎。
「だよな!俺も同じこと考えてた」
場地は私と同じ意見だったらしい
「総長は万次郎でしょ。で、副総長は堅」
「親衛隊は三ツ谷で、旗持ちはパーちん!」
「じゃ、うちら3人は特攻隊ね。特攻隊長は私で」
「何でだよ!!」
「私の方が場地よりもカズちゃんよりも強いもん!文句ある?!」
「なーい」
カズちゃんは良い子と頭を撫でておいた。
ちなみにこの頃のカズちゃんはリーゼント。
全くもって似合ってないからやめておくれと言ったけど、こればかりはあなたの言うことでも譲れないと返された。
「名前はどうする?」
「東京万次郎會!!」ドヤァ
「何それ、ダサっ」
「あ?!」
「ダッサいな~。万次郎ネーミングセンス皆無かよ」
何が東京万次郎會だ。馬鹿か。
結局、万次郎がうるさいから「東京卍會」でおちついた。
まだ、マシでしょう。
そしてそれから数週間後
「やんぞてめぇらぁ!!中坊連中ボコんぞ!!」
「女もいんのかよ、だっせぇ」
こちらから行く前にあっちが来てくれて助かった
てか、誰だよ
今だせぇって言った奴、出てこいや
「ぶはっ…あなた言われてんな~」
「あなたにだせぇって言ったのどいつだよ……ぶっ殺す…」
この頃のカズちゃんはメンヘラ予備軍だったかも
「さーて、行こうか場地、カズちゃん。女だからってなめた奴に痛い目見せてやんよ!!」
黒龍はものの数分で終わった
ちなみに
九代目黒龍総長はあまりにも弱かった
万次郎が瞬殺
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。