練習スタート
昨日と同じように各学校アップをしてから、ぐるぐるとローテーションで試合をしていく。
「今日の一発目は音駒だ。昨日の成績はどうだっけか?」
「昨日は2セット戦って、17-25、19-25で負けてます」
つまり、1セットもとれてない。
日向と影山が入るから昨日のようにはいかないと思うけど。
なんか、嫌な予感がする
向こうの11番……たしか、灰羽リエーフ
でかいなぁ
しかも動きが野生
場地みたい。一番厄介な奴じゃん…
「ぁ」
予想どおり……というか、嫌な予感の通り。
日向の速攻を止めた。
影山は普通の速攻増やすんだろうな……
でも、それでいいの?
逃げてちゃあ、いつまでたっても勝てないよ
烏野はぐだぐだになってきた……?いや、焦ってる
普通の速攻も全然決まらなくなって。
そして、極めつけ………
「………馬鹿…!!」
その行動に気づいたのは、たぶん私が一番速かった。
エースである東峰先輩に上がったボールを日向が奪おうとした
エースへの……宣戦布告?
空中で避けられるわけもなく、二人は衝突した。
体格差が全然違うから、どうしてと日向が吹っ飛ぶ
でも……
「なぁ、影山。ギュンの方の速攻、俺………目瞑るのやめる」
いいんじゃない?
誰かが変えようとしなきゃ、変えられるものも変わらない。
この戦力で、インターハイ予選は負けたんでしょう?
だったら……
今のままじゃダメじゃん
日向と東峰さんの身体的衝突によって、チームはぎくしゃくする
そして、日向と影山の心がぶつかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。