第48話

さーて………どうやって死にてぇ?
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2021/10/01 21:45
背中側で拘束された腕
無理矢理引き裂かれたTシャツ

Tシャツが破かれたことではっきりと見える腹部には殴られ、蹴られ、踏みつけられてできた痣。

煙草の火も押し付けられ、火傷もした。




趣味悪すぎんだろ、クズどもが……



マジこれ、ほんと、他の人にもしてんの?してたらぜってぇ許さねぇ



気持ち悪い手付きで素肌を触られ、吐き気がする。



「白い肌にこんだけ痣があると興奮するよな~」

「そりゃあんたの性癖ねじ曲がってるだけだから」


同意を求めるな。私は別にサディストじゃないから、痣なんか見て興奮しねぇわ。なんだと思ってんだ。




「じゃ……






ガシャン!!!!!!





「っ?!」
「なんだ!!」









「はぁ………やっと来た…」




薄暗かった倉庫に一気に大量の光が差し込む。眩しすぎて目がチカチカするわ。けど、来た人間なんか分かってるから。



「あなた~?いい格好してんな~」
「兄貴……」
「分かってるよ。取り合えず半殺しな~」


蘭くんと竜くん


「あ゛??俺の妹に何してんの?」
「俺のに何してんだ?」

イザ兄と万次郎


「あなたさん?!」
「うわあ゛ぁ…!!!あなた~!!」


千冬と場地とカズちゃん


「あなた、大丈夫か?!」
「うわ…最低ですね…」


それに黒尾先輩と赤葦先輩たちバレー部の人も何人か






いやいやみんな一斉に話すな

取り合えず自己紹介から始めようか?困っちゃうでしょ




「残念。タイムオーバー。私の騎士ナイトが来ちゃった」




ナイトとかそんながらじゃないけど。
どこにいようと、誰に捕まろうと助けに来るんだもん。私はどこぞのお姫様か。




「チッ……!てめぇら、この女がどうなってもいいのか?!」






「あ゛…?」
「あなた~…ちょっと待ってて………全員殺すから…」



あら~
カズちゃんがメンヘラ化している…大変





でもね~






「っ!!!



………っがは!!?」




首もとに突きつけられたナイフが軽く動く瞬間。振り上げた足が綺麗に後頭部に入る。





「だーかーら。もう終わりだって。さっきまで大人しくしてたけど、もういいよね~。取り合えず全員あそこ潰すから待っとけ」




ひんやりとした冷たい笑みを浮かべれば、ごみどもは顔を青くさせる。




「とりま。誰か縄ほどいて?」


「はーい!」


「さすが忠犬カズちゃん。良い子ね~、あとで頭撫でたる」


「やった!」



やだ

何この子、超可愛いんですけど




「は~、きっつ……じゃ、やろっか~」



ようやく解放された手をぷらぷら動かす。



「いや、待て待て待て。せめて前隠せ?!」


「え?気にしない気にしない」


「恥じらいを持てよ!!女の子だろ?!」


「いいのいいの」



隆くんと堅くんってば、おかんだね~


初かよ!カズちゃんと千冬は一生懸命、目そらそうと頑張ってる
え、マジ可愛い

これ終わったら千冬も撫でたる






まぁ、まずは………














「ははっ……覚悟しろよ?」

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