第50話

さ、帰ろ。今すぐ帰ろう
1,718
2021/10/01 13:00
全員沈んじゃった


満足満足



「はー…マジで一人でするし」
「つまんね~」
「ま、いつものことだろ」
「だな」




「あなた!あなた!」
「あなたさーん!」




「あー可愛い…何この可愛さ…お前ら天使かよ」


わしゃわしゃと二人の頭を撫でる。ついでに、ギュッと抱き締めてやったら顔を真っ赤にされた。あー…この純粋さを守りたい



「なー、あなた。このブラあれじゃん」


パカッと破られたTシャツを堂々と開く蘭くん。君はもうちょっと恥ずかしがってもらえる?


「あ、そうだわ。蘭くんに貰ったやつ」

「ははっ、マジでつけてたんだ」

「つけろってうるさかったの蘭くんでしょ。しまいには、ここでつけてやろうか~とか言い出したから」



「え……そういう仲…?」


「いや。蘭くんとはそんな仲じゃないです」


赤葦先輩と黒尾先輩がギョッとしている。下着を送る仲=恋人ってことだろうけど。



「こいつ、そういうのに無頓着なんで俺らが送ってるんですよ」

「そ。最初ブラなんかつけてなかったからな」


「別に無いんだからよくない?」


「よくねぇよ。余計大きくなんねぇぞ」



む……隆が今まで以上におかんだ



「まぁ、ほんとに私が持ってる下着のほとんどはここにいる人からのプレゼントですね。自分で買ったことないし」



自分で選んでもセンスないから。だったら人の好意に甘えた方がいいかなーって。別に絶対ほしいってわけでもないから。




いや、よく考えたらおかしいよね?
今まで普通だと思ってたけど、結構おかしいな

普通に赤葦先輩とか黒尾先輩の反応が正しいわ




あー……毒されてるんだ、私















「ほら、これ着ろ」

「やった、イザ兄ありがと」

「おまえ…ほんとふざけんなよ」

「え?何が?」


きょとんと首をかしげたら、イザ兄に「馬鹿!!」と私の顔面に向かってパーカーを投げつけられた。結構いたかった!!


イザ兄が暴力的だ!!


自分が暴れられなかったから拗ねてるんでしょ?と聞いたら、今度は頭叩かれた。


何故だ…?!





万次郎はさっきからずっとくっついてて鬱陶しい……

なんだよ。

そんなに片割れの胸が無かったことがショックか??


昔から一緒にいたんだし、慣れてるでしょ?

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