とりあえず、彼らの部屋をどこかに作ろう。そして服を探さないと
そう言うと彼らは2人でひと部屋を使いたいらしい。まぁ部屋にあまりはあるからいいんだけれど。
そう言って2階に上がる。彼らもゆっくりだが頑張って上がってきている。可愛い。
各々の部屋に布団を敷き終われば次は服選び。この家には女の子物しかないので買い物に行かなければならない。
しかし買い物に行くのはめんどくさいし暑い。そこで役に立つのがネットショップ。欲しいものを選んでポチればいいのだー
まぁ服も順調に決まっていって、どうせならとおもちゃもいくつか買った。お金はどこから出るんだ?まぁ、遺産とかバイトで貯めたお金とかからかな。
静かになったと思って後ろを振り返れば皆同じ布団で寝ていて。軽くブランケットをかけて起こさないように静かに部屋を出て1回に降りた。
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そう話す彼らは先程までの幼い容姿とは違い、青年の姿だった。
そう。彼らは身体こそ幼児化したものの。記憶はちゃんとそのままだったのだ。
彼らの目は先程とは打って変わってハイトーンが消え、暗く濁っていた。そして真冬…もといまふまふはおもむろに携帯を取り出してなにか文字を打ち込むとニヤリと笑った
そのあとも彼らは妖しく笑い続け、これから起こる毎日に興奮していた。
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あれから私はレポートを終わらせ、お風呂の準備をした。それなりに拾いが7人はさすがに湯船にはつかれないだろう。
浴槽にお湯を張っている間に彼らを起こしに2階へ行く。
寝起きなのに元気だなぁと思いつつ、家にある中でまだマシな動物の着ぐるみパジャマとパンツを選ぶ。女の子用のパンツだけど、大丈夫かな、?
タオルを準備しているとちょうど溜まったらしく「お風呂が沸きました」と声が聞こえる。
みんなとタオルやらを色々持ってお風呂へと向かった
そう言うと素直に言うことを聞いて身体を洗い始めた。背中を洗いっこしたり頭を洗ったりして微笑ましい。
一方、真冬君と宙くんはぼーっと湯船に使っていた
そう言いながら私の足の間に座っていた真冬君は私と向き合うように座り直し胸に吸い付いてくる。
……2歳くらいの子って離乳食食べてても乳離れしてないのだろうか。
調べないといけないことが増えたとぼーっとしていると一段と強く座れ意識が戻ってくる。
そう言いながらも小さい手で胸を揉んだり口で吸ったりしてどうにかおっぱいを飲もうとしている。
やだやだと首を振る真冬君を宙君が抱き抱える。
そうふざけて言えば真冬君はまた胸に吸い付き突起に軽く歯を立てたりし始めた。
変な気分にならない訳では無いが、小さい子供だと平常心を装う
渉君がそう声をかけてくれたので私と真冬君、宙君は湯船から上がり、身体を洗いっこした。
皆でお風呂から上がるとパジャマに着替えた。女の子用のパンツはやはり少し違和感があるようだが、こればかりは仕方がない。1日だけ我慢してもらおう。
晩御飯はオムライスとコンソメスープを作り、みんな全部食べてくれた。いいこ。
現在は8時少しすぎだが、やはり色々あって疲れたらしい。彼らは既にウトウトしだしていた。もう寝かせようと2人ずつ部屋に連れていく。
全員を部屋に運び終わると私も疲れたのか睡魔が襲ってきたので部屋にいって寝ることにした。彼らに何かあった時のために部屋はふすまで区切ってあるだけのとこにした。何かと便利だろうし。
そして少ししたら私の意識は完全に闇の中へと落ちていった。
闇へと沈む意識では忍び寄る男の気配など感じることは不可能だった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。