第288話

Episode 🌹
3,859
2020/12/05 09:01
あなた

タタタン…よし!おけ!

MV監督
MV監督
じゃあ撮るよー?
あなた

はーい笑
なんかこんなに見られると緊張しちゃう…笑













カメラの前に全員大集合していた。










みんなの前で1人で踊るのなんていつぶりだろ…









昔ダンスコーチに1人ずつ踊らされた時以来かもな…











あの頃はボーカルに力を入れすぎてたせいでダンスが下手で女だからって責められて1人で拗ねたり泣いたりしてたな…














ナムジュン
ナムジュン
あなたファイト!
ジョングク
ジョングク
ファイトォ~♡
あなた

はーい笑













私は下を向いた。






地面とオシャレな靴が目に入る。















オッパ達にも見てもらわなきゃ…




私の成長…


















呼吸を整えると曲がかかった。




















私は曲に気持ちを委ねた。












「MIC Drop」…


この曲は私達を馬鹿にしていた人たちへの皮肉、威嚇の意味が込められてる。




今までの努力を「成功」という形で示したのだ。





だけどそれだけじゃない。




あの頃の純粋な気持ち、初心を忘れないようにするために自分たち自身に訴えかける。




そういう意味も込めてある。












懐かしいあの頃。


敵だった周りの人間。











複雑な心境を表情に表す。















目線をカメラに向けた。



































MV監督
MV監督
おけー!カット!
メンバー
メンバー
わ〜…
ユンギ
ユンギ
あーやっぱちげーわ
あなたは
ナムジュン
ナムジュン
ほんとに惹き込まれる…
ホソク
ホソク
凄いなあなたは…
あなた

お疲れ様です!
ありがとうございました!

ソクジン
ソクジン
や〜お疲れ様!
あなた

あ、オッパ!笑

ソクジン
ソクジン
いやーあなたほんとに凄かったよ!
ナムジュン
ナムジュン
ほんとに!
さすがあなただよ!
あなた

いえいえ!やめてくださいよ笑

ユンギ
ユンギ
ほんとにすげーわ
ジョングク
ジョングク
ずっと見ちゃった笑
ホソク
ホソク
ほんと優秀な子だよ!
あなた

やめてくださいよ笑
すみませんなんか下手なダンスお見せしちゃって…笑

ソクジン
ソクジン
や〜笑
そんなこと…
テヒョン
テヒョン
んな事ねーよ…
あなた

え?

メンバー
メンバー
テヒョン
テヒョン
下手なわけねーだろっ!
ジミン
ジミン
ちょ、テヒョンア…
テヒョン
テヒョン
…っ












テヒョンオッパがその場を立ち去る。






ジミン
ジミン
ちょ、テヒョンア!
ごめん…ちょっと行ってくるね…!







それを追いかけるジミンオッパ。











あなた

え…

ナムジュン
ナムジュン
や〜テヒョンアどうしたんだ?
ユンギ
ユンギ
下手なわけないって笑
そんな大声で怒鳴ることか?笑
ホソク
ホソク
え…なんかあったの?
すごい顔が本気だったけど…
あなた

いや、分かりません…

ソクジン
ソクジン
ていうか最近あなた全然テヒョンアと話さなくない?
ジョングク
ジョングク
確かに~
喧嘩でもしたの?
あなた

















テヒョンオッパ…





私、本当に何をしてしまったのか分からないよ…



















あなた

…分からないんです。何も。
ただ最近少し避けられてるような気がして…

ホソク
ホソク
テヒョンアに?!
あなた

…はい。ただの気のせいだってジミンオッパは言ってたんですけど…

ナムジュン
ナムジュン
でもそうだよな…
毎日のように一緒にゲームしてベタベタしてたのに…
急に話さなくなったじゃん
あなた

…はい。
私、なんでか分からないのでどうしようもなくて…その、ジミンオッパはテヒョンオッパが今少し神経質になってるだけだって言ってたんですけど…

ユンギ
ユンギ
神経質ね…
でもあいつ俺らには普通じゃん?
ソクジン
ソクジン
だよね~今日も普通に話したよ?
いつものように
あなた

うーん…
やっぱなんかしちゃったんですかね私…

ジョングク
ジョングク
思い当たること無いの?
あなた

うん…全くって言うほど無いの。
だから逆に怖くって…

ホソク
ホソク
うーん…
ナムジュン
ナムジュン
まあ仲間割れが一番困るからな…
一応テヒョンアには聞いておくよ。
あなたもあんまりテヒョンアの事で思い悩んだりしないようにね
あなた

あ、はい。
すみませんなんか…

ナムジュン
ナムジュン
ううん。
リーダーはやっぱりグループをまとめないとね!
あなた

…はい
















ナムジュンオッパ…







ナムジュンオッパはいつも私達の小さな問題を解決しようと心がけてくれる。















リーダーだからって任せきりにしちゃうけど責任とか重いし本当に大変だろうな…









この件は私が解決しないといけない。







そう思った。

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