中学は小学校の人達と一緒にならないように必死に必死に勉強して少し遠い私立の中学校に入った。
中学に入っても私はあのトラウマから友達を作ることを嫌った。
私に告白してくる男の子達もいたけど、あんな思いはしたくないって…
初恋の苦しい思い出が頭をよぎって全部断った。
私は影で静かに生きることを決めた。
いつもマスクをして、伊達メガネをかけ髪を長く伸ばして素顔を見られないように必死に必死に…
おかげであだ名は「口裂け女」笑
笑っちゃうよね笑
休み時間は友達と話さず、1人で隅っこで本を読んでいた。
グループ活動でも根暗な女の子を演じた。
一言も話さずに頷くだけ。
ただの「ボッチ」、「口裂け女」…
でも、誰かを傷つけるより全然マシだった。
部活も入らずに帰宅。学校で口を開くのは本当に片手で数えられるほど少なかった。
そんな生活を送ってた私だったんだけど…
中一の春休み。新たな学期に移り変わるのが嫌だった私は気分転換に買い物に出かけた。
春休みくらい自由でいいよねって、マスク、メガネを外して髪も束ねて本当の私で出かけたの。
そして受けたのがビッヒのスカウト。
人生が変わったって思った。
私は信じられる友達がいなかった。
誰一人として私の味方はいなかった。
テヒョンオッパが昔どうして瑠奈ちゃんが親友なのかって、他にもいるでしょって聞いたよね。
私が今までで1番信頼できるのが瑠奈なの。
初めての本当の親友なの。
瑠奈にはお世話になってるし、瑠奈から何かを奪ってしまうんじゃないかってたまに思うけど、一緒の夢を追いかける最高の仲間。
また瑠奈と一緒に踊りたいし歌いたい!
私は瑠奈のデビューを心から願ってる…
そしてこの防弾少年団のメンバーも、私の初めての仲間。
私の辛かった人生を変えてくれた。
今はずっと1人で写ってた写真アルバムに皆と写ってる写真を挟むのが好き。
これからももっと皆と仲良くしたい。
こんな私のことを理解してくれる人が私の周りにいて欲しい。
ただ、それを願ってるの。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!