第220話

Episode 🌹
4,316
2021/11/14 08:02
あなた

え?!ちょっ…










私が上を向くと薄暗い車内の中、月の光だけが照らすテヒョンオッパの横顔が見えた。











あなた

オッパ酔い覚めてます?






凛としたその顔は酔ってる顔じゃなかった。















あなた

あの、何してるんですか?笑
重いんですけど…笑







ただただ私の顔を真顔で見つめるオッパ。










下敷きになっている私はどうすることも出来なかった。












あなた

あの…オッパ本当に…っ











ガバッ!!













 
あなた

え?








テヒョンオッパが私に抱きつく。









テヒョン
テヒョン
あなた…大好きだよ…
俺のもんに…なって…
あなた

え…ちょっ!!










テヒョンオッパの力が強まる。






私は全く身動きが取れない。













あなた

いやっ!ちょっとオッパ?!

テヒョン
テヒョン
あなた…
あなた

ちょっとどうしたんですか?!








バッ…







あなた

え…





テヒョンオッパは起き上がったと思ったら私に顔を近づけてくる。












何これ…もしかしてキス…?!












これから起こるであろうことはだいたい予想がついた。





今引き剥がさないと取り返しのつかないことになる。












あなた

ちょっとオッパ!!
やめてくださ…っ?!






グッ!









私が大声で叫ぶとオッパは私の口を抑えつける。









やばいやばい本当に私…!!

















ダンダン!!




身動きも取れず声もあげられない状況の中私は足を地面に叩きつける事しか出来なかった。












あなた

んんっ!!
(グガ!起きて!!!)

テヒョン
テヒョン
あなた…俺ずっと…








意識がないテヒョンオッパが迫り来る中、私は必死に足を地面に叩きつけた。

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