え…
私は何が起こったのか理解できなかった。
私の横のジンオッパがそう言った時、気づいた。
そのARMYの子はホソクオッパのサインを貰った後、私を飛ばし、隣のジンオッパのサインを貰いに行ったのだった。
私はどうすれば良いか分からなかった。
何故か鼻がツーンとしみてくる。
でも、胸が張り裂けそうになった。
せめて今だけは…堪えなきゃっ…
その時だった。
私は手に温もりを感じた。
隣を見るとホソクオッパが私の手を握っていた。
ホソクオッパは私の耳元でそう言った。
ホソクオッパは笑顔でそう言うとわたしのほっぺを引っ張り、ARMYのカメラに向かって決めポーズをした。
涙が溢れてくる。
ホソクオッパはそう嘘をついてくれた。
私に合図をしてくるオッパ。
私が笑いながら涙を拭き取ると
ARMY達は納得してくれた。
ホソクオッパ…
本当にありがとう…!!
メンバーの優しさに強く触れ、私達はサイン会を終えた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。