第29話

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2019/12/07 08:23
莉人side





バタン




どうしたらいいの……


最愛の人を傷つけてしまった
莉人
莉人
さとっ……さとみく……うぅ……グス…………うぅぅ……
莉人
莉人
俺の、バカぁ……グス
どうすることも出来なかったことに

俺は自分を責めることしか出来ない
里美くんの気持ちも分かる


最近、忙しくて里美くんと遊ぶなど、ゆっくり話すことなんてしていない


大学行ったり、バイトしたら、もっと二人の時間が減る


俺はそれを理解してて決意したんだ





1人で
誅
莉人?
莉人
莉人
こ、ころちゃん!
ころちゃんは、ドアから顔を出して心配そうに俺の名前を呼んだ


俺は急いで涙を拭いた
誅
怒鳴り声、聞こえてたけどどうしたの……
莉人
莉人
聞こえてたら、ある程度、わかるでしょ……



せっかく心配してくれたのに

俺はこんな言い方しか出来ない
莉人
莉人
それより溜雨くんと一緒じゃないの?
誅
溜雨くんは里美くんのところ行ったよ
莉人
莉人
……そうなんだ
しばらく沈黙が続く
誅
話し合ってみたら?
莉人
莉人
…………嫌だ……
誅
……このままでいいの?
莉人
莉人
…………嫌だ……
誅
逃げるだけじゃ誰も追いかけてくれないよ?
分かってる


分かってるよそんな事……
誅
好きなら話し合わないと、いつか消えちゃうんだよ
莉人
莉人
分かってるもん……
誅
僕だってそうだったからね
誅
ちゃんと自分の思ってること言わなきゃね?
ころちゃんはそう言うと、俺の腕を掴み、部屋から出た
莉人
莉人
ど、どこ行くの!
誅
どこ?決まってるじゃん
ガチャ
瑠雨
瑠雨
あ、ころちゃん!
里見
里見
……………………。
莉人
莉人
里美くん……
里見
里見
さっきはごめん
里美くんは俺の目の前に来てそう言った
瑠雨
瑠雨
ころちゃん行きましょ
誅
……うん
バタン




ころちゃんと溜雨くんが部屋から出た
莉人
莉人
俺も……ごめん
莉人
莉人
ちゃんと分かってる……
莉人
莉人
里美くんと一緒に居られる時間減る……
里見
里見
それより、俺の事大っ嫌いって本当?
莉人
莉人
嫌いなんかじゃない!
俺は、言ってしまったことを悔やみながら言った
莉人
莉人
大好きだもん…
里見
里見
……俺もだよ……
莉人
莉人
俺、里美くんがダメって言うなら…………大学行かない……
里見
里見
…………いいよ、行っても
莉人
莉人
え?
里見
里見
莉人の進みたい道を閉ざすなんて俺には出来ないからね……
俺は、里美くんに抱きつき、
莉人
莉人
ありがとう
と、顔をうずめて言った
里見
里見
あ、そうだ
莉人
莉人
どうしたの?
里見
里見
莉人に変な虫がつかないようにボディーガードつけるか
里見
里見
俺の友達、同じ大学なんだよ
莉人
莉人
そうなの?
莉人
莉人
って、行かせたくない理由って変な虫がつくから?
里見
里見
うーん、まぁそれもあるね‪w
里見
里見
まぁ、これで心配しなくて良くなるよ
莉人
莉人
うん!
里見
里見
送り迎え俺が毎日してあげるから
莉人
莉人
ま、毎日!?
里見
里見
大丈夫だって
莉人
莉人
……よろしくお願いします……
里見
里見
なんで敬語?
莉人
莉人
う、うるさい!
仲直り出来て良かった






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mano
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