しえるside
ガラガラガラガラ
………………………………………………
………………………………
………………………
…………………
…………
……
七瀬side
……ここどこ?
家じゃない?
おれ、なんで………………
あ、俺さっき倒れて
ガラガラガラガラ
コンコン
ガラガラ
俺は、母と同じ病気でもう寿命はわずか。
でも、もしかしたら生きれるかも…なんて無理なのに……
もう誅と莉人に寂しい思いをさせたくない……
しえるくん……
次の日………………
俺にとって今は一日一日がとても大事だ。
ガラガラガラガラガラガラ
ガラガラ
父上にとって俺の身体はどうでも良くて、
お金が全てなんだ。だから母の時も…………
俺は後しばらくこの笑顔を続けられるだろうか?
いつまで他愛のない話を続けられるだろう。
どうして、この人と結ばれないのだろう。
俺はしえるくんが好きだ……。
神様は意地悪だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!