第62話

2章第33話

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2021/11/27 21:00

木兎あなたside





影山の彼女を見た日から数日たった。










仁花ちゃんがこの部活に入ってくれたおかげで
私は毎日後輩に癒されている。

木兎あなた

仁花ちゃん可愛い(*´ω`*)

清水潔子

また言ってる笑

木兎あなた

だってさ、もう天使じゃない？

清水潔子

そうだね笑




2人で、よくそんな話をしていた。








そんなある日の、部活後のお話。

谷地仁花

お、お2人には、好きな人とか、いらっしゃるんですか？




モジモジしてるー




可愛い〜！









……じゃなかった！














好きな人、ね………

清水潔子

私はいないな。

谷地仁花

そうなんですか！

谷地仁花

あなたさんは……？

木兎あなた

私は……内緒！

木兎あなた

仁花ちゃんは？いるの？

谷地仁花

いえ、私なんて……

谷地仁花

いないので、お2人の恋バナを聞きたかったのですが……



んー、可愛い。




天使。

谷地仁花

あなたさんの好きな人って、どんな人なんですか？

木兎あなた

んー……



仁花ちゃんにバレないように説明するのって、難しいよね。

清水潔子

1年生で、単細胞で、セッターで、バレーバカ。

木兎あなた

ちょ、ちょっと？？潔子さん？？？



その説明だと、バレちゃうよね。

谷地仁花

それって……もしかして、影山くんですか？




やっぱそうなるよねー。






そうなりますよねー。

木兎あなた

……うん。

木兎あなた

なんで潔子言っちゃうかなー！

清水潔子

仁花ちゃんには話しても良いんじゃないの？

木兎あなた

まぁ……




谷地仁花side







なんと！




なんと！




私の憧れのあなたさんには好きな人がいて、




その好きな人とは私の友達である愛華の元彼だったのです！










少し前、愛華ちゃんが悲しそうに私の元へやってきたのを覚えている。











その時、愛華ちゃんと影山くんが別れたのは聞いた。












でも、愛華ちゃんはまだ影山くんのことが好きらしい。










先輩の恋か、友達の恋。












うーん。





どっちを応援するべきなんだろう。