第88話

3章 第23話
125
2021/12/17 21:00


仁花ちゃんに癒されていたら。




















花崎ちゃんがやって来て目の前でカッターキャーした。













……アホくさ。
















いくら花崎ちゃんの事を信頼してなくても流石に悲鳴が聞こえたらみんな気になるわけで。












部員全員がやってきた。













花崎詩倉
花崎詩倉
ひ、仁花先輩が……






花崎ちゃんの迫真の演技も、誰一人として信じるものはいなかった。












木兎(なまえ)
木兎あなた
花崎ちゃんさ、
木兎(なまえ)
木兎あなた
何がしたかったの?
花崎詩倉
花崎詩倉
……
木兎(なまえ)
木兎あなた
仁花ちゃんの事こんなに傷つけて。




花崎ちゃんが着けた仁花ちゃんの傷は、一生消えない。











仁花ちゃんが味わった恐怖と孤独は、この先ずっと仁花ちゃんを苦しめてしまうことになる。











仁花ちゃんには、そんな思いして欲しくない。












花崎詩倉
花崎詩倉
私はっ、ただ、飛雄先輩が……





ふーん。




この子飛雄の事好きなんだ。










やだなー。




飛雄がモテるの。








ほんとにヤダ。












でも、今回の件はそれ以上に嫌なことがあったからさ。










木兎(なまえ)
木兎あなた
馬鹿じゃないの
花崎詩倉
花崎詩倉
…ッ
木兎(なまえ)
木兎あなた
飛雄はそんなことする人になんて振り向かないよ。
木兎(なまえ)
木兎あなた
それにあんたは飛雄に1番近い女子が仁花ちゃんだと思ったんだよね。
木兎(なまえ)
木兎あなた
残念!
木兎(なまえ)
木兎あなた
確かに同級生である仁花ちゃんには妬いたよ。妬いたけどさ、
木兎(なまえ)
木兎あなた
飛雄に1番近いのは私。
木兎(なまえ)
木兎あなた
誰後なんと言おうと飛雄は私の彼氏!
木兎(なまえ)
木兎あなた
飛雄に振り向いて欲しいなら正々堂々私を抜くことから始めるんだな。



私がそこまで言うと、花崎ちゃんは走って逃げて行った。










んー、言いたいこと言ってスッキリした。














後日談によると、私の怒りを聞いて元チームメイト達は私を怒らせなくてよかったと心底思ったらしい。








失礼な!












谷地仁花
谷地仁花
かっこよかったです。あなたさん!!
木兎(なまえ)
木兎あなた
仁花ちゃーん!
木兎(なまえ)
木兎あなた
ありがとね!
怪我大丈夫?
何かあったらまたlineしてね。
谷地仁花
谷地仁花
しゃち!ありがとうございます。



仁花ちゃんの笑顔が見れて良かった。

プリ小説オーディオドラマ