菊池side
『先生。地毛証明書を提出したいんですけどどうすればいいですか?』
永瀬「地毛証明書は、この紙に親のサインとその髪が地毛であるってことの証拠になる写真。 」
『分かりました。』
@菊池家
『母さん、俺の写真どこ?』
母「あぁー、このアルバムの中じゃない?」
『さんきゅ。』
『これでいっか。』
翌日
手代木「おぉい!そこぉ!前髪切れ!」
大多和「あなたねぇ、何回言ったらわかるの?この学校は化粧禁止今すぐのこリップ落としなさい。」
『……はぁ。』
手代木「おぉい!菊池!お前そこ髪どうにかしろって言ったよな?なんで戻さなかったんだ?あ?地毛証明書を提出しろって言ったよな?」
『だから……持ってきました。』
手代木「……ダメだ。」
『なんでですか!』
手代木「何度も何度も幼少期の写真にしろって言ったよなぁ?!」
『これが、家にある1番古い写真です』
手代木「じゃあ、これは認められねぇな。だから、明日から髪を黒に戻してこいよ。」
『…これは地毛です。』
手代木「だからぁ、地毛ならよ、この証明書が認められる写真持ってこいよ?!できるのか?出来ないだろ?だぁかぁらぁ、明日から髪戻してこい話は終わり。」
『……。』
バタン
あれから俺は、この学校が大嫌いになった。
手代木「菊池!戻してこいって言ったよぁ?!その学校のままだったら絶対学校に入れねぇぞ」
『…じゃあいいです。』
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大多和「菊池くん!その髪での登校は認められないの。早く黒に戻しなさい。」
『……じゃあ帰ります』
大多和「ちょっと!あなたねぇ出席日数ギリギリなの。もうちょっとで留年なの!あなたのことを思って言ってるのよ?早くその金髪から戻して来なさい」
『…これは、金髪じゃないです。ハニーゴールドです。』
大多和「そんなことはどうでもいいの!とにかく戻して…」
『さようなら。』
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あなた「ねぇ、環奈今日も菊池休み?」
環奈「…だねぇ。でもどして?」
あなた「さっきね、菊池のことみたんだ。すごいかっこよかった。」
環奈「好きなの?」
あなた「……//////」
環奈「へぇ。笑」
あなた「うっさい!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。