…頭が追いつかない。

好きな人とお泊まりとか嬉しいよ？

だけどさ、

突然すぎない…？

いや、嬉しいけどね。

けど、やっぱダメだよ

女の子1人だもん

今まで騒いでいたみんなもシーンとなって

固まって、

呆然と見てる。

みんな言いたいことありそうな顔してるけど、

言わないでいてくれてる

それからみんなでゲームしたり、

映画が好きなマリウスとケンティがおすすめの映画観たりした

ソファに座って画面を覗き込むあなたちゃんは

悲しそうで、泣きそうな表情だった

心配そうな顔して覗き込んでくる勝利

後悔するよって、心配してくれてるのはありがたい

だけどね勝利。

あなたちゃんの好きな人は俺じゃないんだよ？

勝利なんだよ？

俺じゃないもん。

後悔するとか、ないから

チラッと見れば、マリウスはブランケットをかけてる

風磨君もケンティも、勝利も

あなたちゃんのそばに居る

…俺なんかより、お似合いで

悲しくて泣けてきちゃう

そう言って、2人で出ていった

ほんと、あの2人お似合いだ

美男美女で、2人とも相性もいい

2人とも、住む世界が違うよ

それを言った瞬間、

みんなの視線が俺の後ろに行き、固まってた

振り返ると、勝利とあなたちゃんが立っていた

涙が零れている、

…泣かないでよ、

泣かしたい訳じゃないの…

俺は、君に笑っていて欲しいの

ずっと、笑顔でいて欲しいの

ただ、胸が苦しくて何も言えない

そう言って、走って出ていった

止めに行こうとしたんだけど、

足が、体が動かなくて

ﾄﾝ

走って外に飛び出す、

少し走った近くの公園に、いた

ベンチに座って、

遠くを見つめてる

それだけでも、綺麗だった

そっと、隣に座った

2人で家に帰った

2人で並んで歩いていて気づいた

影が、自分の影とあなたちゃんの影が

手を繋いで歩いてるみたいだった

チラッと横を見るとほんの数cmで手が触れる近さだった














手を繋ぐのは、告白してから。

あなたちゃん。

いつかは、僕から手を繋ぐから待ってて

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この物語考えてたら、

どんどん聡くんが好きになっていく…ww