「松島君ってあなたちゃんとどんな関係なのかな」
「え、聞いてきてよww」
「え、無理無理!中島君たちよりは話しやすいけど、無理だって!ww」
「松島とあなた付き合ってんじゃない?」
「それな!だって、腕引くくらいだよ?」
「それに、接点ないはずのにな」
「それな〜」
コソコソ影で言うくらいなら
面と向かってこいって思う。
何?俺あなたちゃん助けただけだし
付き合ってるとか勘違いしないで欲しい
それに、話しかけるの無理とか
俺の方が無理だもん。
そんな事言う女の子
ガタガタ…!
なんでこの2人にバレてんの?!
そんなバレやすい??
絶対そんな事ないよね
そんな事あるのかな?
何となくモヤモヤしたまま授業受けて
昼休憩
やばい、みんな楽しんでる
もう、最悪…
ほんと、嫌だ…
手を引かれ、隣りに座る
ピッタリくっついてるのは緊張するんだけど…
いつものようにあなたちゃんは
俺の弁当から卵焼きを取っていく
自分のをくれるけど。
なんか、俺よりみんなの方が仲良くなっちゃってるし
周りをチラッと見ると、
みんな揃って
「うん!って言え!」って。
マリウスもなんだけど…
いや、マリウスなんでわかってんの?
そしたら、あなたちゃん以外のみんなが
チラッとこっちを見てにやにやしてる。
2人は、無理だよ…!!
まだ、彼氏でもなんでもないし!
ただの先輩と後輩だもん
まっすぐ見つめられて、
ものすっっっごく、恥ずかしい…
勝利に呼ばれてあなたちゃんと勝利は端っこで話してる
…本当は、2人きりがいい
だけど、心臓がもたないよ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!