～何年か前～
ただただ立ち尽くしていた。
目の前に男の人がいる風景。
なんだこれは小説の中の世界か…?
小さい頃から過保護に育てられた私は、幼稚園から高校まで女子校だった。だから大学も女子校…のはずだったんだけど、落ちちゃって共学のこの大学に通うことになった。
どうしよう…男の人なんてお父さんにしか出会ったことないよ…学校までは車だったし、部活は華道部で学校から外出たこと無かったし、先生も全員女の人だったし…
若い男の人の絵や写真も小説の表紙や挿絵でしか見たことがない私にとっては訳の分からない世界。うぅぅぅ…どうしよう…
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
～授業中～
でも、近くに知ってる人いるわけないし…
エレナー😭
ふと周りを見渡すと、女の人は自分よりもかなり前にいて、私の近くにいた人は…
でも書くものがないと何も出来ない…
最初の授業から置いてけぼりだったらまずいよね…
うぅぅぅ…ほんとにどうしよう…
ﾋﾟﾗｯ…))
あっ…
チャラい人…
やばいやばいやばい初めて男の人と喋った…
そうやって言って微笑んで、そのまま授業に戻った。
もしかしたらこの人、いい所があるのかもしれない…
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第3話 #2:合コン？
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！