第4話

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4,005
2021/03/13 03:33
___________ミナside























あなた

なんだったらみな先生もサボっちゃえばいいんじゃないですか?















意外すぎてびっくりした






好かれてないと思ってたから







早く部活戻った方がいいとか言われると思ってた







たったその一言で胸が踊ったのは気のせいであってほしい




ミナ
ミナ
それなら…ちょっと見てってもええ?
一瞬虚をつかれたような顔をしたあなたさん






ここ一週間無口無表情なあなたさんしか見てこうへんかったから




今驚きと嬉しさでよく分からへん顔してるんやろなぁ
あなた

今から椅子持ってくるんでそれに座って見ててください








そう言うと立ち上がってナヨン先生に一礼をした





高校生と言えば思春期で反抗的なイメージだったから






あまりの礼儀の良さに驚いてじっと見てしまった




ナヨン
ナヨン
ミナ先生?大丈夫?
ミナ
ミナ
…あ、大丈夫です!
ナヨン
ナヨン
それならいいけど…
ナヨン
ナヨン
それよりミナ先生、まさかとは思うけど…




「あなたに惚れちゃったとか言わないわよね?」




ミナ
ミナ
へいっ!?
ナヨン
ナヨン
え……笑
サナ
サナ
…フッ…笑



あまりにも予想外の質問に思わず変な声が出てもうた……



ミナ
ミナ
そ、そんなわけあらへんですよ!
ナヨン
ナヨン
ほんと?笑
さっきの壁ドンからぼーっとしてるから……
ミナ
ミナ
そんなことありません…多分……


そらいきなり壁ドンされてびっくりはしたけど!





恋心とかそういうんとちゃうやん……





私かて鈍感なわけやないもん!





恋とかその辺なら自分で分かるもん…











ガタッガガッ








モモ
モモ
あなた、モモがやるから座っててって!
あなた

いいから練習してて




けんけんしながら椅子を引き摺って歩いてきた





足を痛めたこと、知ってたのになんで自分で取りいかんかったん?




そう自問してからあなたさんに駆け寄ろうとすると



サナ
サナ
あなた、イスはさなが持つから座ってて!



私より先にサナさんが行ってしまった






少しモヤっとした気がしたけれど





サナさんに一言ありがとうを言って座る



ミナ
ミナ
ナヨン先生は座らなくても大丈夫なんですか?
ナヨン
ナヨン
私はたまに練習に参加したりするから笑
あなた

参加する時だけ来るんですよ、部活。

ナヨン
ナヨン
そ、そんなことないでしょ!?
あなた

ありますよあります笑






仲良く話して笑いあってるナヨン先生に少し嫉妬した






多分これは私が担任として未だにあなたさんの笑顔を見た事あらへんのに





なんでナヨン先生とだとあんな笑顔になるん?





そういう嫉妬やと思う。




私からの視線に気付いたナヨン先生が私を手招きした
ミナ
ミナ
どうしましたか?
ナヨン
ナヨン
いや〜、いつもクラスでいる時のあなたってどんな感じなんですか?笑
あなた

特に何もないですよ!めっちゃ優等生ですもん。ですよね?ミナ先生?笑

ナヨン先生があなたさんのことを呼び捨てしたことに対して若干の違和感を覚えたけど






そんなことは吹っ飛ぶほどかっこよくて可愛らしい笑顔を私に向けてきた






初めて見る真正面からのあなたさんの顔








相変わらず絶妙なバランスで整った各パーツ








その顔でそんな満面の笑みでこっち向かれたら嫌でも自覚してまうやろ。























あかんわ……
1週間やそこらでこんな感情持つなんて思ってへんかった




































































私、好きなんや、あなたさんのこと





























ミナ
ミナ
ちょっとだけ、問題児ですよ







明日から頑張らへんとな

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