第5話

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2021/12/28 09:11





あの無故意壁ドン事件から約2週間







やけにミナ先生から話しかけられることが多くなった






それに伴ってかサナもよく来るようになった






と言うかサナに関しては前からベタベタしてたのに最近は余計引っ付いてきて正直邪魔。笑







でもそんなことは言えないから大人しくされるがままされてる






あなた

サナ、暑い

サナ
サナ
ええや〜ん
サナ
サナ
席遠いねんから、授業中話出来ひんやん?
その分休み時間に引っ付かんとやろ!
あなた

どこにそんな使命感じてんの?

サナ
サナ
ちょっとでも牽制せなあかんねん
あなた

何牽制って笑

サナ
サナ
あなたは知らんでええんやで〜




そんなくだらん会話をしていると廊下から謎の視線を感じた






割と目が悪いので見えない。






メガネをかけて見てみようとメガネを探していると







視線の本人だろうか?だんだん近づいてきてはっきり見えるようになってきた








あれ、ミナ先生?




ミナ
ミナ
サナさん、ちょっとあなたさん借りてもええ?
サナ
サナ
え〜…嫌や言うたら怒ります?笑笑
ミナ
ミナ
怒りはせえへんけど……笑
ちょっと話さなあかんことあんねん



そういったミナ先生の目はいつもより難しそうな目をしていた





多分これは真剣な話だろうなと思っていると





サナ
サナ
それ……サナも聞いてちゃあかんですか?
あなた

は?笑笑

ミナ
ミナ
あかんかな。



何言ってんのさな笑笑







そう言おうとしたら軽くドスの効いた声でミナ先生






喧嘩してんのかと思うくらいギスギスした空気の中ミナ先生に手を引かれる






今思えばその手には少し力が入っていたような気がする










あなた

どうしたんですか?

ミナ
ミナ
あんな…ちょっと言いづらいんやけど……
あなた

ゆっくりで大丈夫ですよ










先生と話してたっていえば次の授業休みになるし









ミナ
ミナ
……優しいなあなたさんは









素直に褒められるとちょっと罪悪感あるからやめてくれ








ミナ
ミナ
……私も、あなたさんのこと呼び捨てしてもええ…?
あなた

……えっ……笑笑







真剣な目をして超くだらんこと言うから思わず笑いが込み上げてくる







笑っちゃいけないとは思うけど止まらない笑笑







するとミナ先生が真っ赤な顔を俯かせて私の手に先生の手を重ねる







ミナ
ミナ
そんな……笑わんといて……///
あなた

ごめ、ごめんなさい笑笑





それでも笑いは止まらない





ミナ
ミナ
なぁ、ほんとに分かってるん?笑
あなた

分かってます。分かってますけど笑






2人して笑い始めたらもう止まらない







少しは落ち着いたかなと言うところで先生が口を開く




ミナ
ミナ
ナヨン先生とサナさんが呼び捨てしてるの見てな、私も呼び捨てしたいなぁ思ってん
あなた

それって、私と仲良くなりたいってことでいいですか?

ミナ
ミナ
うん……え、なんでそうなるん!?
いやそうなんやけどね?!
あなた

サナと会ったばっかりの時に言ってたんです

あなた

呼び捨ては仲良い人以外させちゃあかん!

あなた

みたいな感じで

ミナ
ミナ
なんやそれ笑笑
あなた

私にも分かりませんけどね笑

ミナ
ミナ
そんなら、私あなたさんと仲良くしたいから、呼び捨てしてもええ?
あなた

いいですよ

あなた

むしろさん付けの方が違和感ありますから

ミナ
ミナ
ほんま!?ありがとう!!
ミナ
ミナ
あ、まだ話したいことあんねんけど…
あなた

時間ないですね

ミナ
ミナ
放課後って空いてへん?
あなた

今日部活ないんで、空いてますよ

ミナ
ミナ
ほんなら放課後一緒にカフェで話さん??









え。






教師と生徒で外出って大丈夫なもんなの?笑








いくら同性ったって立場的に……




あなた

私は別に大丈夫ですけど

あなた

生徒と先生で外出って大丈夫なもんなんですか?

ミナ
ミナ
多分…大丈夫やない?笑
あなた

そんなんでいいんですか?

あなた

仕事とかあるんじゃ…

ミナ
ミナ
私はいつも家に持ち帰るからだいたいみんなが帰る時間と同じ時間に帰ってんねん
あなた

そうなんですね

ミナ
ミナ
もしあなたがよければでええから…





そんなしゅんとした顔で頼まれたら断れるもんも断れないと思うんだが







私は特に用事ないし別にいいけど…








他の人に見つかったら大丈夫じゃないよな





あなた

じゃあ行きましょうか

ミナ
ミナ
ええの?
あなた

私は別に

あなた

ですけどやっぱ怖いんで二人だけの秘密にしときましょ?

ミナ
ミナ
え....あ…うん……///





そう言うと先生が顔を真っ赤にしてしまった






何か変なこと言ったかな?








と、授業開始のチャイムが鳴ってしまった




あなた

あ、やべ

ミナ
ミナ
そういえば私も次授業…
あなた

2人で遅刻ですね笑

ミナ
ミナ
せやね笑
あなた

じゃあまた放課後。
正門だとバレるんで、裏門で待ってますね!

ミナ
ミナ
うん!















そんなこんなでいつの間にか放課後
サナ
サナ
あなた〜!
相変わらず突撃して来るサナ 





この突撃癖は治らないのか…






そう思っていると
サナ
サナ
今日部活offやろ?
あなた

うん

サナ
サナ
一緒に駅前の新しいカフェ行こうや!



んーーーー…タイミングの悪い




あなた

ごめん、今日先約あるわ

サナ
サナ
な、なんやて…
あなた

あー…明後日の日曜、一緒に行こう?

サナ
サナ
え、ほんま!?部活あるんやないの?
あなた

午前練だし、大丈夫だよ

サナ
サナ
うあぁ…サナのあなた、優しすぎひん?
あなた

誰がサナのだよ笑

あなた

そろそろ行くわ

サナ
サナ
おん!また日曜な!





サナと分かれて正門を出る。









先生との待ち合わせまでまだ30分ほどあるから







家に帰って着替えていくことにした私は







急ぎ足で家に向かう







すると…













ドンッ






あなた

あっぶ…な







ぶつかってしまった腕を急いで引き寄せる






かなり細くて今にも折れてしまいそうな腕






あなた

すみません、大丈夫でしたか?

ダヒョン
ダヒョン
あ……大丈夫です……
あなた

良かったで…す





そう言いかけるとそそくさと歩いていってしまった






あれ、私なんかしたかな。







そう思いながら再び帰路に着く

























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