しばらくして毎年恒例自己紹介が終わり、相変わらずうるさいサナは私の机の前にしゃがみこんでモモの愚痴を吐きたいだけ吐き散らかしている。
こっちからしたら超どうでもいいしなんならたまに頭から抜けてる日本語が出てきて上手く話が理解出来ないでいるし。
少しずつサナの文句の勢いが落ち着き始めた頃、突然後ろから肩を叩かれ耳元で名前を呼ばれる。
当然何をしたのかは全く分からなくて。
ただただ少し冷たく感じたその声に震えながらロッカーへ向かいながら一限の準備をする。
サナはニヤニヤしてるしなんか後ろの扉に張り付いてるバスケ部の副部長はいるし。
...サナも人の心配する前に自分の心配した方がいいと思うけどな笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。