チェヨンからの思いがけない一言に
全身からなんとも言えない熱を感じた
急に核心を突かれたような気になる
心臓の鼓動が止まらなくて。いや止まったら困るけど
.........なんでチェヨンが知ってるの?
その疑問を口に出す前に
チェヨンがまずいとでも言いたげな顔で口を抑えている
チェヨンもミナ先生のこと好きなの?
自覚した途端にライバル発覚って
そんな漫画みたいなことある?
ていうかチェヨンがライバルって...無理じゃん
勝ち目なくない?
ふたりして混乱している。
なんとも言えない雰囲気を先に破ったのはチェヨン
はぁ?というような顔をする。
ただ一つだけ言えるのは先輩に向けるような顔じゃない。笑
チェヨンが大きなため息をついて口を開く
少し切なげな笑みを浮かべたチェヨンに違和感を覚える
もしかして...サナが好きなの?
そう聞こうとすると深呼吸をして私の目の前に立つ
一体どうしたのか。そんな疑問も次の瞬間には吹っ飛んだ
私の膝の上に乗ってきた。私の方を向いて。
向き合うような形で座ってきて、気が付くと私はチェヨンの胸の中にいた
急に肩を押されて距離を取られる
びっくりして今の私の顔は凄くバカみたいな顔してると思う。
私の目の前でまた軽く深呼吸をして口を動かし始める。
気付けば目の前にチェヨンの綺麗なまつ毛があって、
唇に柔い感触。
何が起きたかなんてすぐに分かった。
顔が赤くなる感覚がして、思わず顔を背ける
待って。嫌な予感がする。
そう感じ取った瞬間に両頬をチェヨンの両手で包まれて、
無理やり顔を正面に向けられる
まじか...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。