翌朝
朝起きると必ず酒呑童子の部屋に行くようにと言われていたメルカ。何故か洞潔は来なくてもいいってなってた。
メルカside
それからしばらく経って……
私と童子は恋人同士になった。お互い自分の気持ちを言い、鬼族の大妖怪同士で幸せになる。
必ず…
酒呑童子side
ついにメルカは俺の元にたどり着いてくれた。確実に姫を手に入れたんだ…必ずメルカを幸せにする。こんな大きな闇をメルカが抱えていたとしても…必ずな…!
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メルカside
私には大きな闇を抱え、誰にも話してはいない秘密があった。
その秘密は…実の話、私は酒呑童子が産まれる前から妖魔界にいた。大昔だが、私は『剣武魔神 女瑠迦』(けんぶまじん めるか)として産まれた。その魔神達の主だった。私の妖聖剣は『女瑠迦鬼霊斬』(めるかきれいざん)と言う。
今は鬼族の大妖怪としているので、そのことは話さないでいる。
妖聖剣は6つだったのだ。だが、その妖聖剣は行方不明。私は正直剣武魔神としても鬼族の姫としても生きていく道はどちらでもいい。あんな大きな闇を抱えぬようになるのなら…
私のその大きな闇というのは、主としていろんな敵と多く戦い、闇の神の呪いが解けぬままにいたからだ。私の闇から救ってくれたのは、剣武魔神の1人の『不動明王』だった。だが、私を闇から救ってくれている合間に妖聖剣『不動雷鳴剣』に封印され、まだ半分ほど闇が残ってしまっていたたのだ。いま私の闇から救い出そうとしているのは恋人の酒呑童子だ。今度こそ私の闇を照らしてくれるものだと信じている。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。