9時30分
『さすがに居ないよな……』
「あ,あなたちゃん!」
『は,おま30分前だぞ?なんでいんの?早くね?』
「そんなことい〜の〜.
それよりどうしたの??改まって.」
『ん〜,や,』
私は北斗から視線を外し,周りを見渡した.
『ここ,覚えてる?』
「……うん.俺とあなたちゃんが初めてあったとこ」
そう.あのとき, 突然北斗が告ってきた場所がここ
『………あの時はびっくりした.
まさか,行きつけのカフェに推しのメンバーがいるとは思わないのよね.』
「……うん」
『今日は、その返事をしに来た』
「………」
『ごめんね』
「……っ,」
『好きだよ.
好きなんだよ,ずっと.あの時から.』
「ぇ,じゃ,なんで……」
『北斗はアイドル.私は一般人.
どう考えたって違いすぎる.だめなの、』
「あなたちゃ……っ」
『今,SixTONESはノリに乗ってる.
だから,今恋愛に現を抜かしてる場合じゃない.』
「……メンバーは,いいよって.応援してくれた
インスタで,ちょっと分かりずらい匂わせしてみた.
ファンは,皆幸せになりなって言ってくれた」
「なのに,なんでダメなの……??」
『世間の見られ方で,これからの人生は変わるよ.
ファンは良くても,これから見る人は……』
「そんなの関係ない!!
ファンも,メンバーも応援してくれてる!!それなのに,それに答えないのは嫌だ.
お願い,付き合って」
『、』
私のせいでSixTONESの足を引っ張るのは嫌だ
今が大事な時なのに、
大「あなたちゃん、北斗」
『京本くん、っ?』
「大我……なんでここに、」
大「息抜き。見ちゃった,ごめんね」
大「あなたちゃん
もし,少しでも北斗に気があるなら付き合ってあげて.
あなたちゃんが北斗の活力なの.SixTONESのためにもお願い」
すごい軽いなって思うけど
SixTONESのためなら,賭けてみようかな,みたいな
『……わかった.
でも,少しでもSixTONESの活動に悪影響が出るなら,即別れるから』
「っ……!!あなたちゃんっ,大我,ありがとう……っ」
『え,泣いてる??』
大「俺なんもしてないし笑 お幸せに!!」
小牧あなた
SixTONESの松村北斗と付き合いました
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。