第83話

#61 🔥いざ、本当の地獄へ🔥
95
2021/12/23 05:45




       " あなたの父親 "



五人
!!


ななもり。達は驚きを隠せなかった

それはそうだろう、この前とっくに逮捕された
あなたの父親が今回の厄災に絡んでいるという事を

ベノアは言っているのだから




ベノア
ベノア
流石にあなたの父親からの依頼、
断る事は出来ない…
だから俺達、嫌でも従うしかなかった…


そう言うベノアの手は僅かに震えていた


ベノアを信じても良いのか…

そう頭の中でななもり。達が葛藤していた時だった  





(なまえ)
あなた
信用して大丈夫だよ、
ベノアが裏切る未来は見えないから
るぅと
るぅと
あなた…!



るぅとの呼びかけにニコリ、と微笑むと

あなたはメルヴの元にへと近づきその場にしゃがみ込む


そしてメルヴの全身を一通りぐるりと見回し、一言






(なまえ)
あなた
…うん、やっぱり 
ころん
ころん
…?何が?
(なまえ)
あなた
メルヴはベノアが殺したんじゃないよ。
多分…black flowersのリーダーの人が
殺したんじゃないかな?


そう言いちらりとベノアの方を見るあなた。


ベノアは目を見開き驚くも、

やがて観念したかのように口を開く





ベノア
ベノア
うん、リーダーの【傲慢】シルラがやった、
シルラのレイドは"血を操る能力"だから…
擦り傷一つでもつけたらそこから
全ての血を抜かれて…死ぬ
ころん
ころん
で、でも!扉から出てきた時、
僕達を潰すとか言ってたじゃん!
この厄災を起こすのを
反対してるんだったら、
僕達にそんな事言わないんじゃ…
ベノア
ベノア
あの時、シルラ居た。
俺とシャイド、ミヒル…
この厄災を起こすのを反対してるの
シルラにバレたら殺されるから…


「ごめん、潰すって言って…」としょんぼりするベノア


さっきまで纏っていた禍々しいオーラが嘘のように
消えていた







ベノア
ベノア
こんな良い国、滅ぼしたくない…
俺も手助けするから
どうか…厄災を止めてほしい…





………





ななもり。
ななもり。
分かった…君を信じる。
一緒に厄災を止めよう!
ベノア
ベノア
うん、ありがとu
???
うわーベノアぁぁ!!



ギュッ…





ミヒル
ミヒル
良かったぁ〜、
ベノア怪我ない?大丈夫?
ベノア
ベノア
ミヒル心配し過ぎ…
大丈夫だから、離れて…暑い…
ミヒル
ミヒル
あ、ごめんっ!



そう謝りミヒルはベノアから離れる



一方あなたはミヒルが現れた瞬間、

目を見開き驚きながら思わず訊ねる










(なまえ)
あなた
ミヒル?
君まさか、フィルの弟…?
ミヒル
ミヒル
…はい、
僕の兄がお世話になっております。
ジェル
ジェル
あれ、あなた知り合いなん?
この子black flowersの一員らしいけど…
さとみ
さとみ
あぁ、いきなり爆走してきて
俺達の前に現れて土下座しながら
「お願いします厄災を止めるのを
 手伝ってください」って
延々と言われてな…
色々訳も聞いたし信用出来ると思って
連れてきたんだ
(なまえ)
あなた
訳?
ミヒル
ミヒル
はい、一から説明しますね 



それからミヒルは簡潔に、分かりやすく

自分がblack flowersに入った理由を全てあなた達に話した


その上でミヒルは莉犬に謝る




ミヒル
ミヒル
えっと…莉犬くん、だっけ?
この間はごめんね…
莉犬
莉犬
ううん…ミヒルも辛い思いしてるの
分かったから大丈夫だよ。
目覚めるといいね、フィルさん
ミヒル
ミヒル
…うんっ、ありがとう


そう言い笑みを浮かべるミヒル


だがその笑みは無理をしている笑みだ、と
その場にいる皆は既に分かっていた



(なまえ)
あなた
…よし、中に入ろう。
莉犬くんと楓ちゃんはまだ
レイドを扱えないからそこで待機ね?
楓
不本意やけどしゃーないな…
うん、分かった。
ななもり。
ななもり。
じゃあベノア、ミヒル。
そのシルラって人が居るところまで
案内頼める?
ミヒル
ミヒル
うん、任せて 
ベノア
ベノア
ただし覚悟して。
ここからは…






       " 本当の地獄だから "





                ⿻*.· To be continued…

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