あれから何分過ぎただろうか
前の学校の話、一緒に転校してきた他5人との話
色々話してる内に少し、仲良くなってる気がする
ただ誰かと仲良くなるなんて私には似合わない
これ以上仲良くなる事はきっと無い
どうせこの人もその内、離れていく
こんだけ話しててまだ私と仲良くなりたいとか言うんだ
まぁただの上面か
何突然甘い声で喋ってんだ
てかお前ならすぐいっぱい出来んだろ…
ひと味違うって…
所詮ただの普通の人間
今までも『自分は違う』って言っといて心の声が聞こえる事を知ったら離れていった
離れられるくらいだったら近寄られたくない
私はその場を離れた
お昼が楽しみって思った自分は直ぐに忘れよう
行くとこないし家帰る……
いや、家には親がいるカフェで時間潰してるか
言いたい所だけど
話聞いてたのかこいつ
ついてこられるのは厄介だな…
走ろう
は?!何こいつ?!足早くね?!
鬼ごっこだと…呑気だなこいつ…
いじめよって…こいつ性格悪っ!!!
なんか悪魔の笑い声に聞こえてきた…
てかもうどんだけ走った?無理だわ…走れな…
またやっ…たぁぁ…
待って、今めちゃくちゃ嘘下手じゃね?バレバレじゃね?大丈夫か?
待ってどう反応したらいい…?分からないよ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。