第38話

助けたい
248
2022/10/03 11:04
(岩本 照 side)

音楽番組の収録が終わり、みんなであなたを探していた。


目黒「あなたいないね」

佐久間「もう楽屋戻っちゃったかな?」

阿部「話したかったのにね」




そんなことを言っていると、向こうの方に少しの人集りが出来ていた

目を凝らし、よく見てみるとその輪の中にあなたを見つけた

『あ。いた。』

向井「ほんまや」

渡辺「相変わらずすげーな。」

深澤「人気者だねぇ、」


仲良さそうになにわ男子たちや色んな人と話すあなたを見て、少しモヤモヤした気持ちが湧き出る



あなたの名前を呼ぼうと、口を開いた時


目黒「あなたー」


隣にいた目黒に先越された。

俺らに気づいたあなたの元に目黒は駆け寄り、あなたに寄りかかった。


俺らもみんなであなたの元へ行った。


俺はべりっとあなたから目黒を引き剥がし、

みんなで今日のことを話した。




ニコニコしながら話すあなたはステージ上とは違う愛らしさがある。

歌を歌ってる時はあんなに輝いててかっこいい
あなたは、ギャップという技で確実に俺の心を虜にしていた。

そして、自覚のないそのギャップがほんとにタチが悪いと思う。





あなたと関わる度に好きが増す。



もっと俺を見て欲しい。




そんなことを思っていると、あなたはあるプロデューサーに話しかけられていた。



俺はすぐにプロデューサーの違和感に気づいた。


明らかに距離が近くて、あなたの腰に手を回していた。


あなたの顔を見てみると、少し引きつっている。



プロ「今から飲みに行かない?」


あなたは「いいですよ、」と明らかに乗り気じゃないのが伝わる。



俺は、そんなあなたをほっとける訳もなく、


『俺らも言っていいっすか?』


そう言ってプロデューサーの前に立つ


俺の言葉の後に続いてみんなも続ける。



最初プロデューサーは遠回しに断ろうとしたが、来ればいいだろと、吐き捨ててその場から去った。



あなたは、「ありがと」と笑い楽屋に戻って行った。




俺らは絶対あのプロデューサーをあなたに近づけないようにしようと決めた。







絶対守るからな、、、。

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