岸
マリウス『あなたちゃん、知らないの……?』
あなた『あ、はい……』
そういうと、あなたちゃんは、
俺を見てきた。
きっと知ってたはずなのに
なんで教えてくれなかったの?というように。
もう、言うよ。
『………ピーンポーン鳴った時、勝利くんが出ました。それはあなたちゃんを守るためです。そしたらやっぱり刺されたみたいで……』
あなた『私を守るため………?』
そっか、そんな事言われても、
わからないよね…………言わなきゃ
『じ、実は………』
社長『あなたさん、』
あなた『誰ですか…?』
健人『社長だよ、事務所の』
あなた『え、………え!?』
社長『勝利くんと驚き方似てるね(笑)』
あなた『あ、……しょ、勝利がお世話になってます…』
社長『お仕事は、小説を書いているんだってね??今度、話を聞かせていただきたいな、』
あなた『え、あ、はい、私でよければ…』
『…………社長、どうしたんすか』
社長『今回の件について話に来たよ……あなたさん、事務所にね1通の手紙が来た。佐藤勝利、岸優太の大切な人をころす。ってね、』
あなた『だから、ピーンポーン鳴って勝利がでて、刺された…?』
社長『そういう事だよ。犯人はもう捕まえたし、やはりファンの仕業だった。』
あなた『わ、私のせいで、勝利が…….……』
『あ、あぶない!』
少し、よろけたあなたちゃんを
なんとか抱きしめた
社長『でも念のため、明日からあなたさんも事務所に来るといい。』
あなた『いかないです……』
聡『家にいたらあぶないよ…?』
健人『うん、事務所にいれば、誰かは必ずいるから救けるし』
マリウス『1人だと不安だよ』
あなた『もう、犯人捕まったなら、大丈夫だよ。それにピーンポーン鳴っても出なければいいでしょ…?』
『………事務所に行きましょう?俺、あなたちゃん一人に出来ないっす。』
もし、責任感じて
じさつをしたらどうしようとか、
何も食べず飲まずただ寝る起きるだけの生活をはじめたらどうしようとか、
色んな考えが頭の中で飛び交う。
社長『まぁ、自分次第だからね。考えなさい。それじゃあ失礼するよ』
あなた『は、はい…』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!