シャside
あの男子が通ってから彼女の様子がおかしい。
話してても上の空だし。
なんかあったのかと思ったが聞ける程の仲でもないのでスルーするしかなかった。
前の席では見慣れた四人が授業中に会話をしている。
席近くなるのは嬉しいんだけどこうもうるさいと注意されるぞなんて思っていた矢先、
やっぱりなw
またなかむ達はワイワイ話してるけどw
今日は午前中までなのでこれで終わりだ。
昼何食べようかと考えていたらチャイムがなった。
帰る様子もなく机で窓を見ている彼女を見て、不思議に思う。
その言葉で教室を出る。
廊下は学食に行く奴らでごった返していた。
すると、学食とは逆方向に向かう人影が見える。
すれ違った奴だ。
不思議に思うが特に気にせず学食に到着。
そういう会話をしてて気づく。
忘れ物した…。
そう言い学食を後にする。
教室に入ろうとすると声が聞こえてきた。
それは彼女のものだった。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!