ディスクを持った前衛の敵が、さっそく仕掛けてくる。
待ち構えていたメルトを余裕でかわす。
"バリバリッ…"
咄嗟にメルトが氷の魔法で足止めを試みるが、
敵には届かなかった。
後衛の敵が後ろから妨害していたのだ。
"シュ"
呆気なく先制点を取られてしまった。
試合再開__
ディスクを持ってメルトが走り出す。
だが、
足が遅いメルトは、すぐにディスクを奪われてしまった。
移動は遅い、魔法は妨害されて当たらない、
メルトはまたも点を取られてしまう。
"シュ"
メルトが手に握っていた、石ころのような魔法石を見る。
火属性魔法の使いっぱなしで黒く濁ったそれを、
もう一度握って敵を見据える。
1点でも取られれば負け、という追い込まれた状況で
試合再開__
"サーーー……"
""バリバリッ""
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。