第30話

10-1 〜キノコと狩人と〜
11,781
2020/11/14 08:00
メルト
メルト
はぁ〜〜…疲れた。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
あの2人、まだ動けるとかすごい…
体育館を出たメルトとユウは、どっと疲れていた。


メルト
メルト
さっきはありがとう。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
ああ。それより部活どこまわる?
メルト
メルト
運動部はもういいかな…
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
同じく…
メルト
メルト
やっぱり文化部がいいな。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
文化部ってなると…



あてもなく、とぼとぼと歩きながら話していたメルトとユウは、気がつくと森にたどり着いていた。





     ー学園裏の森ー
メルト
メルト
森についた…
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
学園の裏まで歩いてきたっぽい。
メルト
メルト
せっかくだからちょっと休憩しようよ。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
賛成。


メルトとユウは木陰に座り、一息ついた。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
………
メルト
メルト
………


 ……………
ジェイド
ジェイド
おや?
こんなところに人がいらっしゃるとは。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
!?
メルト
メルト
フ、フロイド!?
突然、先程別れたはずのフロイドが森の奥から現れた。


ジェイド
ジェイド
ふふふ、勘違いをなさっているようなので
お教えしましょう。
ジェイド
ジェイド
僕はオクタヴィネル寮の副寮長、
"ジェイド・リーチ"と申します。
メルト
メルト
ジェイド…リーチ…
メルト
メルト
あ!
ジェイド
ジェイド
フロイドは僕の双子です。
メルト
メルト
ごめんなさい…
ジェイド
ジェイド
いいんですよ。よく間違えられますから。
メルト
メルト
フロイド…双子だったんだ…
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
ぜ、全然雰囲気ちがうな…
メルト
メルト
たしかに…
ジェイド
ジェイド
あっ、動かないで!
メルト
メルト
えっ!?
メルトが動きを止めると、ジェイドがメルトの手元にあったキノコを採った。
ジェイド
ジェイド
これは…!
学園でお目にかかれるとは思いませんでした。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
キノコ…?
ジェイド
ジェイド
あぁ、すみません。
もう動いていただいて大丈夫ですよ。
メルト
メルト
は…はぁ、
メルト
メルト
ジェイドさんはここで何をしてるんですか?
ジェイド
ジェイド
見ての通り、部活動ですよ。
ふふふっ。

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