第2話

1-2
21,101
2020/11/10 07:51
レオナ
レオナ
なんでこんなところにロイヤルソードアカデミーのお坊ちゃまが紛れ込んでんだ。
獣人の生徒が"ガルルルル……"とメルトを威嚇する。
アズール
アズール
おやおや、レオナさん
そんなに威嚇しては可哀想ですよ。
アズール
アズール
今この状況は多勢に無勢。
僕たちが"いじめ"をしているみたいではありませんか。
カリム
カリム
なんだなんだ、けんかか?
カリム
カリム
なんだかよくわかんねーが、仲良くしよーぜ!
ヴィル
ヴィル
あら、ほんと。
ロイヤルソードアカデミーの制服じゃない。
ちょっとした騒ぎを聞きつけ、数名の生徒が獣人の生徒につづけてやって来る。

それとともに周囲の新入生たちの注目がメルトに集まり、ざわつき始めた。

 "ざわざわ"
騒ぎを聞いた獣人の新入生
騒ぎを聞いた獣人の新入生
なんだ?
騒ぎを聞いていた気弱そうな新入生
騒ぎを聞いていた気弱そうな新入生
ロイヤルソードアカデミーの生徒が
紛れ込んでるらしい。
騒ぎを聞いた獣人の新入生
騒ぎを聞いた獣人の新入生
え…あの王立の?
ほぼ眠っていたおバカそうな新入生
ほぼ眠っていたおバカそうな新入生
なんだ!スパイか!?
騒ぎを聞いていた気弱そうな新入生
騒ぎを聞いていた気弱そうな新入生
マジフト大会では、この学校が100年もあそこに負け続けてるんだ。
ほぼ眠っていたおバカそうな新入生
ほぼ眠っていたおバカそうな新入生
俺たち新入生を下見しにきたに違いない!
騒ぎを聞いた獣人の新入生
騒ぎを聞いた獣人の新入生
1人で来るなんて俺たちを舐めてんのか?
ヴィル
ヴィル
それにしても、
なんでこんなに髪がガタガタなのよ。
メルト
メルト
っ………
 "パリン"
氷の魔法が、メルトの髪に触れようとした美しい生徒の手を弾いた。
レオナ
レオナ
はははっ!
あっちはやる気みてぇだぜ。アズール
リドル
リドル
やめないか!
ヴィル
ヴィル
そうよ。
今のは急に触ろうとしたアタシが悪かったわ。
メルト
メルト
い、いえ…
リドル
リドル
キミも、必要以上に魔法を使用しないように。
いいね。
メルト
メルト
はい…
レオナ
レオナ
ふん。つまらねぇな。
リドル
リドル
彼は新入生のメルト君だよ。
リドル
リドル
それでメルト君はどの寮に入りたいんだい?
メルト
メルト
あの…
リドル
リドル
おっと、そうだね。
他の寮長たちもいるし、寮の紹介でもしてもらおうか。
レオナ
レオナ
こいつ、新入生なのかよ。
じゃあなんで____
ヴィル
ヴィル
いつまでもうるさいわね。
さっさと言いなさいよ。
レオナ
レオナ
チッ…ったくめんどくせぇな。
レオナ
レオナ
………サバナクロー寮寮長の"レオナ・キングスカラー"だ。
メルト
メルト
………
アズール
アズール
僕の名前は"アズール・アーシェングロット"です。慈悲の精神に基づくオクタヴィネル寮の寮長をしております。
アズール
アズール
"モストロ・ラウンジ"というカフェを運営しているほかお悩み事の相談も承っております。
メルト
メルト
はぁ…
カリム
カリム
次はオレだ!
オレは"カリム・アルアジーム"。
よろしくな。メルト。
メルト
メルト
よ、よろしく…?
カリム
カリム
スカラビア寮の寮長だ。って言ってもほとんど副寮長のジャミルがいろいろやってくれてるけどな。
ヴィル
ヴィル
アタシは"ヴィル・シェーンハイト"。
ポムフィオーレ寮の寮長よ。
ヴィル
ヴィル
アンタ綺麗な顔してるんだから、
髪の毛の手入れくらいしっかりしなさい。
メルト
メルト
…はい。
イデア
イデア
…………………
イデア
イデア
 ……寮なんて適当にリドル氏のところでいいのでは
リドル
リドル
大きな声で!

はっきりと!

お願いします。イデア先輩。
イデア
イデア
ヒィッ!
イデア
イデア
イグニハイド寮。寮長の"イデア・シュラウド"。格好を見たところ光属性っぽい君にはオススメしないよ。
メルト
メルト
…タブレット?
リドル
リドル
あとは……

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