第102話

32-3
8,222
2020/11/27 10:24
ジャミル
ジャミル
なんにせよ、もうこれで終わりだな。
リドル
リドル
そうだね、あとは捕まえるだけだ。
ラギー
ラギー
シシシッ、まだ逃げるなんて
メルトくんも往生際が悪いッスね。
レオナ
レオナ
くくっ………はははっ!
ラギー
ラギー
!?
ラギー
ラギー
どうしたんスか…急に笑って
レオナ
レオナ
アイツは勝算があって逃げたんだろう。
ふはっ、思い出したぜ。メルト・アレン…
ラギー
ラギー
…なんの話ッス?
レオナ
レオナ
俺が2年の時、
マジフト学園対抗戦で見た野郎だ。
ラギー
ラギー
あー、レオナさんも留年してるッスもんね
レオナ
レオナ
1年のくせに試合に出てると思いきや、
会場を凍らせて雪降らせて…
挙げ句の果てには空を歩きやがるんだ。
ラギー
ラギー
空を…歩く?
飛ぶんじゃないんスか?
レオナ
レオナ
来年は俺が試合に出て、こてんぱんにしてやろうと思ってたのによぉ
次の年も、その次の年も現れなかった…
レオナ
レオナ
はっ、嬉しいぜ…やっと会えたんだからなぁ!
レオナ
レオナ
おい、お前らは箒もってこい。
ジャミル
ジャミル
箒ですか?
リドル
リドル
今すぐ追いかけた方が早いんじゃないですか?
レオナ
レオナ
アイツが本気で逃げるつもりなら、
足元凍らせるくらいじゃ済まないぜ。
レオナ
レオナ
俺とルークはメルトを見失わねぇように
このまま追いかける。
ルーク
ルーク
オーララ!
獅子の君かロア・ドゥ・レオンらのお誘いなんて珍しいね!
レオナ
レオナ
お前こういうの得意だろうが…
ルーク
ルーク
胸が高鳴るよ!!
ジェイド
ジェイド
なんだかレオナさん、楽しそうですね。ふふっ
ラギー
ラギー
本当ッスね〜、目キラキラさせちゃって。
レオナ
レオナ
うるせぇな、
ごたごた言ってねぇで早く取ってこい。
レオナ
レオナ
ルーク、行くぞ。
ルーク
ルーク
ウィ!
レオナとルークは、逃げたメルトを追って走り出した。

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