第101話

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8,229
2020/11/27 10:22
メルティー
メルティー
校舎を出た!
あとちょっとで逃げ切れる。
イデア
イデア
嫌な予感がする…
メルティー
メルティー
ん?
__


メルトとイデアが鏡舎前に着くと、そこにはルークとヴィルがいた。
メルティー
メルティー
なっ…
ルーク
ルーク
ふふっ、私から逃げ切れると思ったのかい?
イデア
イデア
ヒィッ、やっぱり…
ヴィル
ヴィル
メルト、アタシのところに来なさい。
メルティー
メルティー
え…、おれ?
メルティー
メルティー
でも今はメルティーなのに…
ルーク
ルーク
それは簡単さ、身長、肌と目の色、まつ毛の長さ…まったく変装しきれていないじゃないか。
メルティー
メルティー
まつ毛の長さ!?
ヴィル
ヴィル
ルークの観察眼を甘く見ないことね。
ヴィル
ヴィル
なんでこんなことしてるのか知らないけど
アタシの寮に来れば、野蛮な動物達から
守ってあげる。
レオナ
レオナ
_おいおい、そりゃ俺も入ってんのか?
追いついたレオナがメルトに肩をまわす。
メルティー
メルティー
ひっ、
ヴィル
ヴィル
当たり前じゃない。
ルーク
ルーク
美しい君が来てくれたら私も嬉しいよ。
そう言って、
ルークは片膝を立ててメルトの手の甲にキスをした。
メルティー
メルティー
わっ、やめてくださいルーク先輩
ジャミル
ジャミル
_追いついたな。
リドル
リドル
イデア先輩、メルトはどこですか!
ジェイド
ジェイド
メルティーさん!
ラギー
ラギー
イテテ…滑って転びすぎてケツが痛いッス。
とうとうジャミル、リドル、ジェイド、ラギーも追いつく。
メルティー
メルティー
な、なんでこんなおおごとに…
ジャミル
ジャミル
イデア先輩、
メルトはイグニハイド寮にいるんですか?
イデア
イデア
…は?今目の前に_
メルティー
メルティー
あーー!!雪が降ってきた!
ジャミル
ジャミル
そんな訳ないだろ、こんなに晴れてるのに…
すると、本当に雪が降り始めた。
リドル
リドル
雪だ…
ジェイド
ジェイド
この時期に雪ですか…
レオナ
レオナ
おい…これは…
雪に気を取られている隙に、メルトが逃げ出した。
ラギー
ラギー
あ、待つッス!メルトくん!!
ジャミル
ジャミル
メルト?
ジェイド
ジェイド
ラ、ラギーさんっ!
ラギー
ラギー
ヤベ…
ジャミル
ジャミル
さっきの子が、メルトなのか?
ジェイド
ジェイド
……はい。
リドル
リドル
な…、全く気づかなかったよ
ジャミル
ジャミル
はぁ…それで追いかけてたのか。

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