第196話

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2021/04/30 14:00
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メルト
メルト
はぁ…さっきは散々だった。
結局ユウは見つけられなかったし。
メルト
メルト
でも、リドルの部屋なら何度も
行ってるし問題なし!
ハーツラビュルまで来たメルトは、リドルの部屋の扉をゆっくりと開けた。






     ハーツラビュル寮ーリドルの部屋ー
メルト
メルト
お邪魔しま〜す…
リドル
リドル
zzz.....
リドルはベッドでぐっすりと眠っていた。
メルト
メルト
リドル……
メルトはそっとリドルの寝顔を覗く。
メルト
メルト
大丈夫そうだね…、良かった。
メルト
メルト
勝手に忍び込んじゃったけど、プライバシーは大丈夫じゃないよね…
リドル
リドル
zzz......
メルト
メルト
…ゴーストがプライバシーとか無いか。
メルト
メルト
んー、でもやっぱり紳士なゴーストでありたいし、忍び込むのはもう辞めよう。
安否を確認し、すぐに部屋を後にした。
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メルト
メルト
はぁ…、この後どうしよう。
ゴーストの友達はできそうにないし
メルト
メルト
まず自分がなんなのかもハッキリわからない。だって肉体あるし、ゾンビにしてもこんなに生前の記憶があるもんなの?
考えもまとまらず、メルトは再び医務室へと帰る。

   "コツ__コツ__コツ__"
メルト
メルト
医務室にいた人達はおれが起きるのを
待ってるみたいだった。
メルト
メルト
先生が何かの魔法を使って、おれを蘇生しようとしたけど、脈も呼吸も戻らないまま蘇っちゃったとか?
メルト
メルト
その場合、失敗作のおれは完全ゾンビ!
やっぱり処分されるのかな…
メルト
メルト
とりあえず医務室でまた死んだフリだ。
…、あれ退屈なんだよな

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