第58話

18-1 〜和解のお茶会〜
9,879
2020/11/20 13:26
放課後、
お茶会に招待されたメルトはハーツラビュル寮に来ていた。





     ハーツラビュル寮ー庭ー
メルト
メルト
なんでついてくるんだ……
ジャミル
ジャミル
お前1人じゃ心配だからな。
ヴィル
ヴィル
なによ保護者ヅラしちゃって、笑わせるわ。
__
ケイト
ケイト
あ!メルトくん、こっちこっち〜
メルトは、綺麗に飾りつけられた特等席へと案内された。
メルト
メルト
な、なんか誕生日みたいだ…
ケイト
ケイト
えっと…2人はあっちに_
ジャミル
ジャミル
いや、俺もここに座らせてもらう。
ヴィル
ヴィル
アタシをジャガイモどもと一緒の席に
座らせるつもり?
ケイト
ケイト
あはは……、
__
トレイ
トレイ
お、来たか。
リドル
リドル
ようこそ、メルト。…と隣にいるオマケたち。
ジャミル
ジャミル
オマケで結構。
ヴィル
ヴィル
ホント失礼しちゃう。





そしてお茶会がはじまった。




__

メルト
メルト
すごい…このケーキも手作りなんですか?
トレイ
トレイ
ああ。俺の実家はケーキ屋でな。
ヴィル
ヴィル
たしかに、悪くない味ね。
ヴィル
ヴィル
このクッキーはなにかしら…
ジャミル
ジャミル
おっと、メルトの菓子には触れないで下さい。
ヴィル
ヴィル
失礼ね。
ケイト
ケイト
そのクッキーはね〜
リドルくんが作ったんだよ!
そのクッキーは、形が歪で焼き色もバラバラだった。
リドル
リドル
まあ、トレイに見てもらったから
味は保証するよ。
メルト
メルト
………
メルトがクッキーを食べる__
リドル
リドル
……
メルト
メルト
おいしい…
少しほろほろしてたが、とてもおいしかった。
リドル
リドル
も、もっと食べたまえ。
メルト
メルト
はい、…ふっ、あははっ
リドル
リドル
…なにを笑ってるんだい!
メルト
メルト
この形、リドルさんみたい
そう言って、手にとったクッキーをリドルにみせる。
ケイト
ケイト
わぁ〜ホントだ〜!小さくて、丸くて、ここがピョンって跳ねてるところがそっくり!
リドル
リドル
………。
ヴィル
ヴィル
こっちの焦げてるやつの方が、
リドルの怒った顔にそっくりじゃない。
ジャミル
ジャミル
触れないでくださいと言ったじゃないですか!
ヴィル
ヴィル
しょうがないわね、
この焦げたのはアンタにあげるわ。
ジャミル
ジャミル
うわーー!やめてください!!
リドル
リドル
………。
ケイト
ケイト
ヤバッ、リドルくん怒っちゃった…?

プリ小説オーディオドラマ