第137話

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2020/12/19 10:19
マレウス
マレウス
今度散歩がてらガーゴイルを見に行こう。
メルト
メルト
ガーゴイル…?
マレウス
マレウス
あぁ、よく学園のガーゴイルを作られた年順にまわったり、廃墟を巡ったりしている。
マレウス
マレウス
僕の趣味なんだ。
メルト
メルト
マレウス兄さんの趣味…
是非ご一緒したいです!
マレウス
マレウス
ふふっ、
__


   "コンコン"
セベク
セベク

 _マレウス様!!
  朝食を持って参りました!!! 

メルト
メルト
!?
マレウス
マレウス
いいぞ。入れ。
セベク
セベク

 失礼します!! 

やたら声の大きい生徒が部屋に入って来た。
セベク
セベク
なっ、
メルト
メルト
お邪魔してま_
セベク
セベク

 なに奴!!! 

声の大きい生徒がマレウスを庇って
メルトにマジカルペンを向ける。
メルト
メルト
え!?
セベク
セベク
若様のお部屋に忍び込むなど、許されぬ!!!
死刑だ!!
メルト
メルト
し、死刑!?
訳がわからずあたふたしているメルトの元へ、
マレウスが歩み寄る。
セベク
セベク
若様!!危ないです!
侵入者から離れて下さい!
マレウス
マレウス
セベク、まずは話を聞け。
セベク
セベク
やむを得ない。ここで_
マレウス
マレウス
 無礼だぞ! 
魔法を放とうとしたセベクを一声で制止させる。
セベク
セベク
っ…若様?
マレウス
マレウス
メルトは僕の"弟"だ。
セベク
セベク
お、弟…!!?
マレウス
マレウス
メルトにマジカルペンを向けるということは
僕にマジカルペンを向けていることと等しい。
セベク
セベク
ここ、これはっ!とんだ失礼をっ!!
セベクが額を床に思い切りぶつけて土下座する。
セベク
セベク
覚悟はできております!!
若様の弟君に無礼を働いた僕に死刑を!!
メルト
メルト
また死刑!?
マレウス
マレウス
よい、分かればよいのだ。顔を上げろ。
セベク
セベク
若様………なんてお優しい!!!
セベク
セベク
流石は王となられるお方!!
器の大きさが違いますね!!!

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