第38話

12-2
11,001
2020/11/15 12:20
ルナ
ルナ
『そういえば、
俺、メルトがいた寮に入ったよ。』
ルナ
ルナ
『メルトみたいにプリンセスには
選ばれなかったけど…』
メルト
メルト
プリンスはやっぱり"あいつ"だった?
ルナ
ルナ
『…………』
メルト
メルト
…ル、ルナ?
ルナ
ルナ
『あぁ…ごめん。そうだよ。』
……
ジャミル
ジャミル
__おい、メルト。帰ってるか?
メルト
メルト
あっ
部屋の外からジャミルがメルトに呼び掛ける。
メルト
メルト
ルナ、ごめん切るっ_
ルナ
ルナ
え__

 "ブチッ"
電話を切って、メルトは急いでドアを開けた。
メルト
メルト
帰ってるよ。
ジャミル
ジャミル
ああ、ちょっと話があるんだが…今平気か?
メルト
メルト
うん。大丈夫。
ジャミルはメルトの部屋の中に入り、扉を閉めた。
ジャミル
ジャミル
そのだな…朝の氷事件あっただろ?
メルト
メルト
うん…
ジャミル
ジャミル
お前がやったということは、俺とカリムしか知らないが、寮生たちが犯人探しをしててな…
ジャミル
ジャミル
とくに"トレイン"先生のクラスは
こっぴどく怒られたらしく……
メルト
メルト
………
ジャミル
ジャミル
いいか?今後何か聞かれても"なにも知らない"と言え。そして万一疑われたら俺を呼べ。
メルト
メルト
えっ?
ジャミル
ジャミル
なんだ?
お前馬鹿正直に話すつもりだったのか?
メルト
メルト
だって…
ジャミル
ジャミル
俺が鏡に近いこの部屋を選んだ。
つまり俺にも非がある。
メルト
メルト
それは、ちが__
ジャミル
ジャミル
心配するな、すべてうまくいく。
ジャミル
ジャミル
それでなんだが、
これから夜は俺の部屋で寝てくれ。
メルト
メルト
え、なんで?
ジャミル
ジャミル
同じところで2回も凍ったら怪しまれるだろ?
それに、俺の部屋は鏡とも他の寮生たちとも
離れている。
メルト
メルト
そうなのか?
ジャミル
ジャミル
刺客からまもるために、
カリムの部屋が少し近いがな。
メルト
メルト
刺客……

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