第37話

12-1 〜おやすみナイト〜
11,225
2020/11/15 12:18
エースとデュースは結局最後まで来ず、
メルトはユウと別れてスカラビア寮へと帰った。





     スカラビア寮ーメルトの部屋ー
部屋には、スマホや、未着用の魔法の手袋とセーターなど、大事なものが届いていた。
メルト
メルト
学園長、意外とちゃんと仕事してくれてる…
少し失礼なことを考えながら、メルトはスマホを手にした。
そこには案の定、たくさんの連絡が来ていた。
メルト
メルト
はぁ…、まずはルナからだな…
そう言って、メルトは連絡先からルナに電話をかける。

 "プルル___プル_"
すると、コールが2回もならないうちに電話がつながった。
ルナ
ルナ
『メルト!?』
メルト
メルト
う、うん。
ルナ
ルナ
『すごい心配したんだよ!?』
メルト
メルト
ごめん…入学式行けなくて。
ルナ
ルナ
『学園長から話は聞いたよ。』
ルナ
ルナ
『電話つながってるってことは、
荷物届いたんだね。』
メルト
メルト
うん。やっぱりルナがまとめてくれたんだ?
ルナ
ルナ
『学園長にメルトの必要な荷物まとめてくれって言われてね。』
メルト
メルト
助かったよ。
ルナ
ルナ
『今日は平気だったの?』
メルト
メルト
ああ…まぁ。うん。
ルナ
ルナ
『………そう。』
ルナ
ルナ
『俺、やっとまたメルトと同じ学校通えると
思ったのに。』
メルト
メルト
……。
ルナ
ルナ
『またすぐ会おうね。
俺の制服姿見てほしいし。』
メルト
メルト
…あのさ、ルナ。
ルナ
ルナ
『ん、なに?』
メルト
メルト
まだ"あの日"の記憶って思い出せないの?
ルナ
ルナ
『あぁ……うん。』
メルト
メルト
……そっか。
メルト
メルト
じゃあ、また_
ルナ
ルナ
『ねえ、今の寮ってどんなところなの?』
メルト
メルト
え_
ルナ
ルナ
『何人部屋?』
メルト
メルト
ひ、1人だよ…。
ルナ
ルナ
『ふ〜ん…』

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