第21話

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12,742
2020/11/12 08:00
エース
エース
ってかなに?この騒ぎ。
2年C組生徒1
2年C組生徒1
あはは、うちのクラスの転校生がクルーウェル先生に襲われてるらしい。
デュース
デュース
ええ!教師が生徒に手を………っ
エース
エース
なーに、デュースちゃん顔赤くなってんの?
デュース
デュース
べ、別に赤くなってなんかない!
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
あ、あれは…メルト?
エース
エース
なんだ?ユウあの生徒のこと知ってんの?
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
いや、少し話しただけ…____
グリム
グリム

 ああーーーーー!!!! 

エース
エース
っんだよ突然大きな声だして。
グリム
グリム
思い出したんだゾ!
グリム
グリム
あいつ入学式のときオレ様の邪魔をした氷野郎なんだゾ!!
デュース
デュース
氷野郎?
グリム
グリム
絶対に許さないんだゾ!!
そう言ってグリムは騒ぎの中心へと走り出した。
エース
エース
おい!待てよグリム!
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
勘弁しろよ…







   __________
クルーウェル
クルーウェル
よしっ、できた。
メルト
メルト
あ、ありがとうございます。
メルトの腕についた銀色シルバーのブレスレットが、
太陽の光を反射してキラッとひかる。
クルーウェル
クルーウェル
じゃあ、まずは力を抜け。
メルト
メルト
えっ…は、はい。
メルト
メルト
……

 "タッタッタッ"
グリム
グリム
おいっ!そこのお前!!
メルト
メルト
わっ……お、おれ?
グリムがメルトの前にやってきて、仁王立ちする。
グリム
グリム
入学式のときは、よくもオレ様の足を凍らせてくれたな!
グリム
グリム
あのあとからオレ様の肉球が凍傷で腫れちまってるんだゾ!!
そう言って腫れた足をメルトに見せる。
メルト
メルト
あ、あんまりわかんない…
クルーウェル
クルーウェル
おい、邪魔をするな駄犬!
今いいところなんだ。
クルーウェルがメルトの後ろからグリムを睨みつける。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
す、すみませーん。
グリム
グリム
ふがっ、ユウ、離すんだゾ!
ユウが現れて、グリムを捕まえると、すぐに去っていった。
監督生(ユウ)
監督生(ユウ)
ご、ごゆっくり〜
エース
エース
え…マジじゃん……
デュース
デュース
うわあぁ…ぼっ僕はなにも見てないです!
エース
エース
見てんじゃねぇか。
デュース
デュース
ちょ、ちょっと覗いてるだけだっ…

 ………
クルーウェル
クルーウェル
まだ緊張しているな。…俺が怖いか?
メルト
メルト
い、いえ!
クルーウェル
クルーウェル
さっきは出来ただろう。
クルーウェル
クルーウェル
ああ、また頭を撫でてやろうか?
メルト
メルト
えっ…
そう言ってクルーウェルがメルトの頭を優しく撫でた。
メルト
メルト
………。
しばらく撫でられると、メルトの緊張が解けて肩が下がる。
クルーウェル
クルーウェル
ふっ、そうだ。お利口さんに出来たな。
"ご褒美をやろう"といって、クルーウェルはメルトの口の中にレーズンバターサンドを入れた。

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