ほら、ジャミルくん言ったでしょ!
お前…、あの時泣いてたのに、
懲りずに会いに行ってるのか?
お茶会で仲直りしてからは、よく会ってるよ。
最初噛まれた時は痛かったけど、今は全然痛くないし。噛むところも見えないところだし。
なに噛まれるのに順応してんだよ。
それに、リドルに会いにいくとトレイ先輩が
美味しいものいっぱい作ってくれるんだ!
ハーツラビュルに餌付けされてるじゃないか…
ちょっと噛まれるだけで美味しいものいっぱい食べられるんだよ?最高じゃん。
噛まれるだけ?
うん。
え、その後なんもないんスか?
なに?
ほら、…えっと、その…
…?
えっちしてないんスか?
はっきり言うなよ!!
だって、さっきからメルトくん
全然通じてないんスもん。
ええ、えっちなんてしてないよ!
そうなのか?
ジャミルもそう思ってたの!?
ってことは、噛まれるだけで美味い飯に
ありつけるんスか!?
おい…そうじゃないだろ、
今度呼ばれたときはラギーも一緒に来る?
行くッス!!
お前にその気がないなら、
行くのやめた方がいいと思うぞ。
ん?大丈夫だって。
今は大丈夫でも、これからも大丈夫とは
限らないだろ。
それっておれがリドルとえっちするってこと?
絶対ないって。
ん〜…なんか、そんなとこ噛まれてる時点で
どういう状況か怪しいッスけど。
__
…あっ!ごめん。
おれモストロ・ラウンジ行かなきゃ…
出勤ッスか?
氷溶かし終わったけど、
放課後はマジフトの練習あるから
昼休みしか働く時間がないんだ。
_そうなんですか…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。