りゅう、あの三人ほんまに大丈夫なんか?
そうやな、猫相手に本気に話をしてるしな
やばい人やったんと違うんか?
今からでも断るか?
ニャー
うわっ
何を断るんですか?
コソコソ、二人で話して
何なんですか?
もしかして・・・
(のんちゃん心の声)怖い人につかまったんや
(りゅうの心の声)望を巻き込んでもた、どうしよう
デザートいらんのか?
は?
だから、お腹いっぱいでデザート断ろうって話やろ?
じゅん、二人デザートいらんねんて、俺、二人の分も食べる
あきと、あかん。たべすぎや
ほんまにええ加減にしときや。二人ともほんまにいらんの?
えっ あっ いやっ
どうしたん、慌てふためいて
いや~
りゅうとのんちゃんがジャスミンに目をやる
ジャスミンがどうかしたんか?
あっ、じゅんがジャスミンに本気で話してたから、この人やばいって思ったとか?
はい
はぁ?
あっ、ちがう ちがいます
俺は他の二人もそう思たけど
はぁ?のんちゃん 聞こえてるで
えっ 何も言ってませんって
俺ら三人がおかしいって思ったんか?
・・・・・・
・・・・・・
そうか、お前らこのジャスミンの力知らんからそう言えるんや
ジャスミンって、なんか力持ってるんですか?
ジャスミンはな、ジャスミンは
はい
人を癒すことができる、癒しの猫なんや
は? りゅう おれやっぱり
じゅん、お前までふざけたら、誰が止めるねん。
俺はふざけるのも、ましてやツッコミはでけへんで
ごめん、なんか楽しなってもて、俺ら三人がここに来たとき、この店で働くときに必ずジャスミンがニャーって背中を押してくれたように思えるんや
俺らの言葉がわかるような返事もするしな
えっ 人の言葉がわかるって、妖怪
シャー
あほ、のんちゃん謝れって
あっごめん
ニャー
な、わかってるみたいやろ
ほんまに、最初はな、じゅんが話しかけたりしてるのを、茶化してみてたけどな
二人の姿見てたら、ほんまに俺らの言葉わかって行動してるん違うかって思えてな
だから、ふつうに話しかけてしまうねん
それはわかりましたけど、それを他の人の目の前でしたら
やっぱりおかしい人にしか見えませんよ
そうやろうな
気をつけなあかんな
俺ら、おかしい人違うから、安心してほしい
はい
話がそれたけど、じゅん、前におじいちゃんの日記見つけたって言ってなかったか?
そうそう、あれから祖父の日記読んでみたけど、ふつうの日記やってんけど、たまに、今日は店の中が華やかに感じたとか、お客さんの話に合わせて悲しい雰囲気で染まったとか書いてあったけど
もしかしてさ、妖怪ってこのお店がそうやったりして
それはそれで怖いけど
でもさ、最近嫌なニュースも多いからさ、心が疲れた人がホッとできる店ってほしいやんか
そうやけど
そんな店を祖父がやってたから、俺もその気持ち引き継ぎたいって思うねんな
まぁ、足りないものが翌日あったといっても
ジャスミンがみんなを引き合わせてくれたのかもってことも
いいことやから、まぁ このことはおいといて
置いとくんかい
のんちゃん なんか妖怪を見つける方法とかあるんか?
ないけど
まぁ、危害を加えるわけではないみたいやし
りゅうまでそんなこというの?
デザートたべよか
俺コーヒー淹れてくるわ
そんなこんなで、この店にまつわる話は 誰一人わからなかった・・・・・・・
椅子の上に丸まって寝ているジャスミン以外は
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。