第12話

第一部 其ノ拾壱
じゅん
じゅん
ジャスミン、ただいま
あきと
あきと
ジャスミンに挨拶するのが一番最初か
とも
とも
ただいま~
じゅん
じゅん
さて明日の開店に向けて準備をしていきますか
あきと
あきと
そうやな
とも
とも
片づけ終わったら、今でもきれいやけど再度掃除して、お客様を迎える準備もしようや
じゅん
じゅん
そうやな、きちんとして迎えたいからな
あきと
あきと
どんな人が最初のお客さんなんやろな
色々話をしながら準備をこなしていく三人とそれを横目に日向ぼっこする一匹

翌日
じゅん
じゅん
さて、今日から西癒庵 開店です
あきと
あきと
はい
とも
とも
はい
じゅん
じゅん
お越しになる皆さんに癒しと安らぎを与える空間であるように、頑張っていきましょう
あきと
あきと
よっしゃ、頑張るぞ
開店しから、もうお昼近くになるが、誰も訪れる人がいなかった
あきと
あきと
じゅん、ほんまに来るんかお客さん
とも
とも
もう、お昼近くになるで
じゅん
じゅん
しかたないやろ、チラシ配っても見た人が来れる場所ではないんやし
とも
とも
でも、一応配っといた方がよかったん違うかな
あきと
あきと
このまま誰一人来なかったらどうする?
とも
とも
せっかくスイーツ用意したのにな
ガラガラガラ
「吉さん また再開した・・」
あきと
あきと
来た~ いらっしゃいませ
じゅん
じゅん
ようこそ 西癒庵へ
「あんたらだれじゃ」
「吉さんは?」
とも
とも
吉さん?
じゅん
じゅん
あ~ 吉秋は私の祖父です
「あ~吉さんのお孫さんか」
「長らく店を閉めていたが、吉さんは?」
じゅん
じゅん
祖父は昨年他界しました
「なんじゃ、吉さんが亡くなったって」
「えっ 長らくしまっていたのに、今朝見たら暖簾が上がっていたから、久しぶりに吉さんのお茶をいただこうとみんなで来たのに」
「もう飲めんのか」
じゅん
じゅん
あの、祖父のいれるお茶にはかないませんが、よろしければ私がいれたお茶を飲んでいってください
「吉さんのいれたお茶は本当に美味しかったからな」

「せっかくお孫さんが言われているんだから、飲んでいこうじゃないか」

「そうですね」
じゅん
じゅん
では、こちらにどうぞ
とも
とも
あと、お茶うけに和菓子などいかがですか?
「まずは、お茶じゃ」
あきと
あきと
はい、では5名様で
「いやいや、後で先生が来るから6名じゃ」
じゅん
じゅん
はい、ご注文承りました