第44話

第一部 其ノ四拾参 
しげ
しげ
いらっしゃい
「おっ 見慣れない顔やな じゅんくん新人か」
じゅん
じゅん
あっ歳さんいらっしゃい 今日から働くことになった重です
「そうか 元気ええな」
しげ
しげ
歳さん?
あきと
あきと
しげ、初めてやから知らんよな
しげ
しげ
おん
じゅん
じゅん
歳さんは祖父の時から通っていただいている常連さんなんだよ
しげ
しげ
祖父の時?
あきと
あきと
あ~重にはその話もしてないからわからんよな
とも
とも
この店ってじゅんのおじいちゃんからやってるみせなんや
「そうやで、じゅんくんのおじいさん。吉さんのいれるお茶が美味しいし、この店自体がおちつくし憩いのばやっやんや」
しげ
しげ
やった?
「そう、一時期閉めてたからな」
しげ
しげ
えっ、なにがあったんですか?
じゅん
じゅん
重、入り口で立ち話もなんやから
しげ
しげ
あっ、すみません。お席にご案内します
「おっ 頼むわ」
しげ
しげ
こちらです。ご注文が決まりましたら
「おっ いつものお茶お願いするわ」
しげ
しげ
はい、いつものお茶ですね
「おう たのむわ」
しげ
しげ
じゅん、歳さんって人、いつものお茶をって
じゅん
じゅん
了解
しばらくして
じゅん
じゅん
重、お茶入ったから持って行っ
しげ
しげ
了解。歳さん お待たせしました
「おう ありがとうさん」
しげ
しげ
ごゆっくりどうそ
「ありがとうさん。ところで重くん」
しげ
しげ
重くん?
「そうやろ」
しげ
しげ
なんか照れ臭いから、重って呼んでくださいよ
「そうか、じゃぁ重」
しげ
しげ
はい
「きみはこの店の事何も聞いてないってさっきあきとくんが言ってたけど」
しげ
しげ
そうですけど
「どうしてこの店ではたくことになったんや」
しげ
しげ
あ~それは