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第2話

出会い
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2018/06/16 07:14
瞬さん
大丈夫?
瞬さん
もしかしたらどこか具合悪いんじゃないですか?
あかり
えっ.....
念願のパン屋さんに就職し楽しい毎日を過ごしていた。 

アイデアが採用されまた一段と人気が出て私の評価もあがり期待される毎日。

さらに上を行こうと気を張りすぎたのかその日は体調が悪かった。

あかり
すみません!!
そう見えましたか?
でも大丈夫です。衛生面的には私は今日作る担当じゃないので.....
瞬さん
そうじゃなくて
お客様が心配されるのも当たり前だ。
ここは食品を扱うところ。万が一風邪でも移ったら責任がとれない。慌てて謝ると優しい声が聞こえた。
瞬さん
いつもコーヒーを頼むとあなたが持ってきてくれるから、すぐ変化に気付くようになっちゃって。
衛生面的なことを心配しているんじゃなくて、あなた今日体調悪いんじゃない?
あかり
っ!なんで.....
毎日朝コーヒー飲みにくるお客様。
日によって食べるパンは変わるけれど毎日必ずコーヒーを頼まれる。
瞬さん
やっぱり。
あまり無理しちゃいけないよ。
あかり
.....すみません。
ご心配ありがとうございます。
でも大丈夫です。
今ここで仕事を上がるわけにはいかない。
期待もあるし迷惑もかけてしまう。今日は週末だし土日はよく混むから下ごしらえもしたければならない。
幸い明日は休みだったから今日だけ辛抱すれば大丈夫だった。
瞬さん
そっか。じゃあ気をつけてね。
あかり
ありがとうございます。
そういって私は仕事に戻り、瞬さんは本に目を戻しまた静かにコーヒーを飲んだ。

これが、はじめて交わした瞬さんとの会話だった。

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