第41話

本番30分前
463
2020/08/20 11:11



皇輝side



今日はSummerParadise2020少年忍者の単独公演。


ファンの皆さんが忍パラって呼んでるやつですね〜


待ちに待ったこの日が遂にやってきました!










『さっき着替えた時に使ったから…………あった!』










今はリハーサルが終わって休憩中なんですけど


さっき舞台袖にタオル忘れちゃって取りに来ました笑


さて、本番30分前だし急いで戻りますか!






























……………あれ、誰かいる?






























『ねぇ、』





春川「………っわぁ!」





『ごめん驚かせた』





春川「なんだ皇輝か笑 どうしたの?」





『俺はタオル忘れたから取りに来てたんだけど、』





春川「そっか」





『郁こそどうしたの?』





春川「え?別になんも…」





『俺たち同期だよ?それくらい分かる。』










郁はクールに見えて寂しがりやな所があるから


基本的に楽屋でも事務所でも誰かと一緒に居る。


そんな郁が1人で居るのは大体悩んでる時で…


これは多分、俺と安嶋くらいしか知らないと思う。










春川「あーあ、皇輝にはなんでもお見通しかぁ笑
   …実はさっき側宙した時に右足首を、ね、、」





『……他のメンバーには?』





春川「言ってない。あじにもバレてない、と思う。」





『郁って昔から無駄に演技上手いよね』





春川「ありがと笑」





『はぁ。。痛くなったらすぐ俺に言ってよ?』





春川「え……やっていいの?」





『止めたってどうせやるでしょ笑』





春川「まーね?」





『本当に無理しないでよ?』





春川「わかってる!」










そう言って郁はいつも通りふわっと笑う。


同期で同学年のはずなのにすごく可愛く見えて


気づけば俺は郁の髪の毛をそっと撫でていた。










春川「……きー、こうきー?」





『あっ、ごめん』





春川「大丈夫?疲れてんの?笑」





『あー、いや、疲れてるとかじゃないよ笑
 郁、今日は前髪上げたんだなーって思って』





春川「これね、光成にやってもらったんだ。
   次の公演はサラストにするって決めてるの!」





『そっか………って、時間!やばい!』





春川「やっばぁぁぁぁぁああああ!!!!」










気づけば他のみんなはもう準備を終わらせてて


俺と郁は急いで衣装に着替えました…笑


無理しちゃダメだからねって郁に念を押して。


それではSummerParadise2020………


少年忍者公演スタートです!みんな見てね!




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